必殺仕事人意外伝 主水、第七騎兵隊と闘う 大利根ウエスタン月夜

『必殺仕事人意外伝 主水、第七騎兵隊と闘う 大利根ウエスタン月夜』の詳細

『必殺仕事人意外伝 主水、第七騎兵隊と闘う 大利根ウエスタン月夜』は、1985年1月4日に放送された時代劇で、必殺シリーズの中でも特に印象的な作品です。この作品は、朝日放送と松竹によって制作され、主演には藤田まことが務めました。このエピソードは、必殺シリーズの長時間スペシャルの第5弾であり、観る者を驚かせる奇想天外なストーリーが展開されます。

概要

物語は、天保14年（1843年）の暮れから始まります。主水たちが月夜の利根川を進む最中、なんと明治9年（1876年）のアメリカの西部開拓時代にタイムスリップしてしまいます。そこで、彼らはインディアンの村を襲うカスター将軍率いる第七騎兵隊と闘うことになります。この設定は、歴史的な背景とフィクションが絶妙に絡み合った面白い展開を見せ、有名な『天保水滸伝』の要素も取り入れられています。作品の冒頭では、藤田まことと山田五十鈴が浪曲を披露し、視聴者を物語の世界に引き込みます。

西部劇のシーンは栃木県のウェスタン村で撮影され、その際にスタントマンが事故に遭うという不幸もありました。さらに、西部劇に影響を受けた音楽として、「荒野の七人」や「シェーン」などのテーマ曲が使われ、懐かしい雰囲気を漂わせています。

あらすじ

物語は、下総に住む百姓一家がヤクザとの抗争に巻き込まれ、母を失った娘のお鹿が主水に助けを求めるところから始まります。お松と呼ばれる母親と娘は、過去に主水や彼の仲間たちと縁があったおりくに協力を求めます。しかし、脅威が迫る中、お松一家は次々と襲われ、悲劇が繰り広げられます。

ヤクザの本拠に向かう際、主水たちが乗った船は月食のためにトンネルを抜け、そこで西部時代のアメリカへと迷い込んでしまいます。この不思議な現象によって、彼らは従来の仕事の枠を超え、全く異なる戦いに挑むこととなります。

キャスト

この作品には多彩なキャストが登場し、主なキャラクターは以下の通りです。主水役の藤田まことほか、組紐屋の竜（京本政樹）、花屋の政（村上弘明）、加代（鮎川いずみ）など、個性的な面々が揃っています。特に藤田まことの演技は多くの視聴者から支持を受け、彼の存在感が物語に深みを与えています。

スタッフ

制作には、朝日放送の山内久司、松竹の桜井洋三などが携わり、脚本は吉田剛、音楽は平尾昌晃が担当しました。監督の石原興は、映像美を追求し、迫力あるシーン作りに貢献しました。主題歌は、藤田絵美子の「さよならさざんか」であり、そのメロディーは多くのファンに親しまれています。

まとめ

『必殺仕事人意外伝 主水、第七騎兵隊と闘う 大利根ウエスタン月夜』は、時代劇の枠を超えた冒険とドラマが見事に融合した作品です。時代背景の異なる要素を組み合わせたストーリー展開、緊迫感あふれるアクション、感情豊かなキャラクターたちが織り成すこの作品は、視聴者に深い印象を残しました。

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