忍者じゃじゃ丸くん

『忍者じゃじゃ丸くん』は、1985年にジャレコから発売されたファミリーコンピュータ用横スクロールアクションゲームです。開発はトーセが担当しました。

概要

本作は、UPLの『忍者くん魔城の冒険』のスピンオフ作品として、同作の主人公である忍者くんの弟、じゃじゃ丸くんが活躍する物語です。妖怪軍団を率いるなまず太夫に囚われたさくら姫を救うため、じゃじゃ丸くんは手裏剣や忍法を駆使して妖怪たちと戦います。

ゲームシステムは、『忍者くん魔城の冒険』を踏襲した段差式アクションで、手裏剣で敵を倒したり、ジャンプによる体当たりで敵を気絶させたりします。本作では、アイテム取得によるパワーアップや、忍法で呼び出す巨大カエル・ガマパックンによる無敵攻撃などの新要素が追加されました。全21ステージで構成され、各ステージをクリアすることで物語が進んでいきます。

「じゃじゃ丸」という名前は、NHKの子供向け番組『おかあさんといっしょ』に登場するキャラクター「ふくろこうじ・じゃじゃまる」から取られました。

本作は累計100万本を売り上げ、ジャレコの家庭用ゲーム事業における最初のヒット作となりました。その後、『じゃじゃ丸の大冒険』などの続編が発売され、『忍者くん』から独立した人気シリーズとして確立されました。

システム

プレイヤーはじゃじゃ丸を操作し、各ステージにいる8体の敵をすべて倒すことでクリアとなります。手裏剣による攻撃や、ジャンプや落下による体当たりで敵を気絶させる攻撃方法など、基本的な操作は前作『忍者くん魔城の冒険』と同様です。

ステージは横スクロール形式で、4階構造になっています。各階層の床には色違いの天井ブロックが配置されており、ジャンプによる頭突きで破壊できます。ブロックの中には、透明薬やトロッコなどのアイテム、小判、爆弾などが隠されています。階層の移動は、ブロックを破壊した穴からのみ可能です。

本作では、十字キーを入れずにジャンプすることで垂直ジャンプもできます。また、一定条件を満たすと、最強の忍法・ガマパックンが登場します。ガマパックンは無敵状態で、ステージ内の敵を金縛りにして食べてしまいます。

8発以内の手裏剣でステージをクリアすると、ボーナス点が加算されます。ゲーム開始時、じゃじゃ丸は3人おり、一定の得点を獲得するごとに残機が増えます。

画面上部にいるさくら姫が落とす桜の花びらを3枚集めると、ボーナスステージに進めます。ボーナスステージでは、なまず太夫を倒すことでさくら姫を救出できます。

アイテム

トロッコ: 一定時間、敵に触れるだけで倒せるようになり、移動速度もアップします。
薬ビン: 一定時間、透明になり無敵状態になります。
手裏剣: 射程が伸び、より遠くの敵を攻撃できます。
赤玉: 一定時間、移動速度が速くなります。
小丸くん: じゃじゃ丸の残機が1UPします。
金コバン: 1000点の得点ボーナスが加算されます。
銀コバン: 500点の得点ボーナスが加算されます。
爆弾: 触れるとミスになります。
さくらの花びら: 3枚集めるとボーナスステージに進めます。
タマシイ: 敵を倒すと出現し、取得すると得点ボーナスが加算されます。

キャラクター

じゃじゃ丸: 主人公。忍者くんの弟。
さくら姫: なまず太夫に捕らわれた姫。
なまず太夫: 妖怪軍団の親玉。
おゆき: 氷剣を撃ってくる雪女。
クロベエ: 鎌型手裏剣を撃ってくるカラス天狗。
カラカッサ: 下駄を撃ってくる唐傘お化け。
ヘドボン: 骨を撃ってくる骸骨お化け。
ピン坊: 目玉を撃ってくる一つ目小僧。
カクタン: 石を撃ってくる塗壁。
炎: 同じ場所に長時間いたり、タイムアップになると出現する敵。

移植版

本作は、ファミリーコンピュータ以外にも、Windows、PlayStation、ゲームボーイアドバンスなど、様々なプラットフォームに移植されています。

音楽

本作の音楽は、サウンドトラックCDとして発売されています。また、リミックス版も製作されています。

シリーズ作品

『忍者じゃじゃ丸くん』シリーズは、数多くの続編が発売されています。

じゃじゃ丸の大冒険
じゃじゃ丸忍法帳
じゃじゃ丸撃魔伝幻の金魔城
おいらじゃじゃ丸!〜世界大冒険〜
忍者じゃじゃ丸〜銀河大作戦〜
忍者じゃじゃ丸くん鬼斬忍法帖
忍者じゃじゃ丸くん・乱舞
じゃじゃ丸Jr.伝承記〜ジャレコレもあり候〜
忍者じゃじゃ丸くん・大乱舞
忍者じゃじゃ丸くん
忍者じゃじゃ丸くんさくら姫と火竜のひみつ
忍者じゃじゃ丸コレクション
忍者じゃじゃ丸 NEO クラシック
じゃじゃ丸の妖怪大決戦+地獄

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