志和口駅

志和口駅（しわぐちえき）

志和口駅は、広島県広島市安佐北区白木町大字市川にある、西日本旅客鉄道（JR西日本）芸備線の駅です。

概要

志和口駅は、旧白木町の中心、旧市川村と旧秋越村の境界に位置しています。駅名は、隣接する東広島市志和町に由来します。駅設置時には、市川村が駅名を「市川」とするよう要望しましたが、既に同名の駅が存在したため、「志和口駅」となりました。

かつて駅前を通る旧道は、JRバス中国雲芸南線の路線でした。しかし、1990年代に新道が開通したことで、バス路線は変更されました。また、志和口から志和町を結ぶ芸陽バスの路線も存在しましたが、利用者の減少により1972年に廃止されています。

2010年頃から駅に住み着いた猫「りょうま」は、地元の人々から非公認の駅長として愛され、駅の活性化に貢献しました。りょうま目当てに多くの人が訪れましたが、2019年2月に亡くなりました。

歴史

1915年（大正4年）4月28日：芸備鉄道の駅として開業。
1937年（昭和12年）7月1日：芸備鉄道が国有化され、国鉄芸備線の駅となる。
1945年（昭和20年）8月：広島への原爆投下後、負傷者の救護所が駅付近に設けられる。
1971年（昭和46年）12月10日：貨物取扱を廃止。
1973年（昭和48年）11月1日：「広島市内」の駅となる。
1980年（昭和55年）3月15日：駅舎を改築。
1984年（昭和59年）2月1日：荷物扱いを廃止。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となる。
1996年（平成8年）6月1日：ジェイアール西日本広島メンテックによる業務委託駅となる。
1998年（平成10年）2月：みどりの窓口営業開始。
2002年（平成14年）10月5日：快速列車（後の「通勤ライナー」）の停車駅となる。
2003年（平成15年）10月1日：快速「みよしライナー」が運転を開始するが、当駅は通過駅となる。
2007年（平成19年）7月1日：快速「みよしライナー」の停車駅となる。
2018年（平成30年）7月6日：豪雨災害により営業休止。
2019年（平成31年）4月4日：三次駅 - 中三田駅間で運転再開。
2021年（令和3年）5月31日：みどりの窓口が営業を終了。
2021年（令和3年）6月1日：無人駅となる。

駅構造

島式ホーム1面2線を有する地上駅で、列車交換が可能です。駅舎はコンクリート平屋建てで、ホームへは構内踏切で連絡します。駅には簡易型券売機が設置されています。

かつては業務委託駅で、みどりの窓口も設置されていましたが、現在は無人駅となっています。また、JRの特定都区市内制度における「広島市内」の駅ですが、ICOCAは利用できません。男女共用の水洗便所があります。

のりば

利用状況

広島市統計書によると、1日の平均乗車人員は以下の通りです。

(データ省略)

駅周辺

高南郵便局
広島銀行向原支店白木町出張所
広島市安佐北区役所白木出張所
安佐北警察署白木交番
広島市立白木中学校
広島市立高南小学校
旭山
広交観光「志和口駅入口」停留所

りょうま駅長記念館

2022年7月24日には、かつて駅長として親しまれた猫の「りょうま」を偲ぶ「りょうま駅長記念館」が駅前にオープンしました。記念館には、「りょうま」の制服や帽子、写真などが展示されています。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）

■芸備線

快速「みよしライナー」: 向原駅 - 志和口駅 - 下深川駅
普通: 井原市駅 - 志和口駅 - 上三田駅

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