志摩磯部駅

志摩磯部駅について

志摩磯部駅（しまいそべえき）は、三重県志摩市の磯部町に位置する近畿日本鉄道（近鉄）志摩線の駅です。駅番号はM88です。この駅はかつて志摩スペイン村の玄関口として機能しており、「志摩スペイン村」の副駅名が一時期付けられていましたが、2007年に関連する直行バスが廃止されたため、現在はその名は見られません。現在の直行バスの発着地は鵜方駅です。

歴史

志摩磯部駅の歴史は1929年の開業に始まります。もともとは志摩電気鉄道の駅として「迫間駅」という名称で登場しました。その後、1944年に他の鉄道会社と合併、1964年には三重電気鉄道に移管されました。そして、1965年に近畿日本鉄道に統一されることになります。

1970年、標準軌化工事が完了すると、駅は約0.2km賢島方に移され、志摩磯部駅として改名されました。1993年には鵜方駅までの複線化が実現し、翌年の1994年には橋上駅舎が完成し、全ての特急列車が停車するようになりました。

駅構造

志摩磯部駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線を有する地上駅で、合計2面3線の駅舎を持っています。特に、鳥羽方には2両分の引上線があり、下りホームの3番線は行き止まりですが、特急列車の電留線として使用されています。

駅舎はスペイン・アンダルシア地方を模したデザインで、使用されているレンガは全てスペインから取り寄せたものです。このような特色が、駅を訪れる人々の印象に残ります。

駅の設備とサービス

志摩磯部駅は、鳥羽駅が管理する有人駅として運営されています。PiTaPaおよびICOCAといったICカードによる乗降に対応した簡易改札機が設置されていますが、自動改札機はありません。特急券や定期券は窓口で即時購入が可能です。

トイレは改札内に設けられ、男女別の水洗式で利用が可能です。また、自動販売機も設置されており、改札外に3台あります。エレベーターは改札内に2台、外に1台ありますが、かつて存在したエスカレーターは全て使用が停止されています。

停車列車と利用状況

志摩磯部駅には、観光特急「しまかぜ」を除いた全ての定期旅客列車が停車します。毎時1本の特急とワンマン運転の普通列車が運行されており、日中にはさらに多くの特急が停車します。駅の乗降人員は近年、特に減少傾向にあり、2023年11月7日の調査では541人でした。

駅周辺の環境

駅周辺には西口と東口があり、様々な施設が立ち並んでいます。西口には木場公園や郵便局、銀行があり、教育機関も近くに位置しています。東口側には磯部川や伊雑ノ浦といった自然の景観が広がっています。

また、駅の西側には磯部バスセンターがあり、地域コミュニティバスも運行されています。

結論

志摩磯部駅は、近鉄志摩線の重要な停車駅として、地域経済や観光に貢献してきました。駅の歴史や特色ある建物、周辺の施設などが、訪れる人々に新たな体験を提供しています。

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