志染町広野

志染町広野（しじみちょうひろの）

志染町広野は、兵庫県三木市に属する大字です。かつては美嚢郡志染村の一部でした。郵便番号は673-0541です。この地域は開墾によって生まれた土地であり、当初は「広野新開」と呼ばれていました。

地理

志染町の南西部に位置し、細目川の左岸に広がる丘陵地帯にあります。地域内には住宅地と農地が混在しており、数多くのため池が見られます。過去に山林だった場所は、新しい住宅地を整備する目的で開発されました。これにより、地域の一部は分離し、現在は志染町西自由が丘、志染町中自由が丘2丁目、志染町青山、緑が丘町西1丁目および3丁目、緑が丘町中、緑が丘町東、緑が丘町本町といった町名になっています。

周囲は、東側が緑が丘町本町、緑が丘町中、緑が丘町西、志染町東自由が丘、志染町中自由が丘、志染町西自由が丘に接し、西側は別所町小林と神戸市西区神出町勝成に面しています。南側は神出町古神、神出町五百蔵、押部谷町西盛、高雄台と隣接し、北側は自由が丘本町に接しています。

街並み

地域内の街並みは、住居表示が実施されている区域と未実施の区域に分かれます。

住居表示実施区域

1丁目から8丁目までが存在します。この区域には、神戸電鉄粟生線の志染駅があり、三木市立広野小学校や住吉神社、商業施設などが集まっています。一方で、多数のため池が点在しており、その間に住宅地が広がっています。

住居表示未実施区域

小字甲と小字乙から構成されます。甲地域は緑が丘町中3丁目の飛び地や稲荷社がある場所ですが、住宅や住民の居住はありません。かつて緑が丘東小学校や緑が丘町公民館もありましたが、町名変更で分離しました。乙地域は、神戸電鉄粟生線の広野ゴルフ場前駅と緑が丘駅の間、兵庫県道22号神戸三木線沿いに位置しますが、こちらも住宅や居住者は存在しません。

歴史

広野の地は、元治元年（1864年）に近藤文蔵が開発に着手し、明治時代に完成しました。入植者の約半数は四国からの移住者です。元々「広野新開」と呼ばれていたことからも、開墾によって拓かれた歴史を持つことが分かります。

町村制施行後の主な変遷は以下の通りです。

1954年（昭和29年）7月1日：三木市の新設に伴い、三木市志染町広野となりました。
1971年（昭和46年）4月1日：当地内の山林開発地域から緑が丘町が誕生し、緑が丘町西1・3丁目、緑が丘町中1丁目、緑が丘町東1丁目から3丁目が分離しました。
1979年（昭和54年）2月1日：志染町西自由が丘（1丁目から3丁目）が当地から分離しました。
1984年（昭和59年）9月29日：青山（青山1丁目）が当地から分離しました。

主な施設

三木市立広野小学校
ひろの保育園
廣野ゴルフ倶楽部
JGAゴルフミュージアム
三木市消防本部広野分署
ときわ病院
広野配水場
西入寺
住吉神社
グリコ兵庫アイスクリーム三木工場

商業施設

志染駅周辺は三木市の計画により、多くの商業施設が集まるエリアです。フレッシュバザール、オートバックス、ジャパン、ハナテン、ダイハツセレーノ、モナコ、TSUTAYA、日産プリンス、DCMダイキ、三木広野ファッションモール、カラオケZERO、キリン堂、ガスト、GOOD NEWS cafe＆kitchenなどが見られます。

かつては、三木スイミングスクール志染教室、餃子の王将、不二家三木店（2009年2月1日閉店）、廻るすし祭り三木店（2012年閉店）、ザ・ダイソー、うまいもん横丁三木広野店なども存在しました。

交通

鉄道：神戸電鉄粟生線（緑が丘駅、広野ゴルフ場前駅）
バス：みっきぃバスが運行されています。
* 道路：兵庫県道22号神戸三木線が主要な道路です。

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