志津屋

株式会社志津屋について

株式会社志津屋（しずや）は、京都市右京区に本社を構える製パン会社です。2024年1月時点で、京都市内を中心に21の直営店舗を展開しており、1日あたり約12,000人の顧客が訪れています。

歴史

志津屋は1948年に創業されました。最初は河原町でパンや洋菓子を委託販売する個人商店で、1951年には第1号店舗を出店し、「株式会社志津屋」と名付けられました。この社名は創業者の妻、志津子の名前から取られています。創業当時は、戦後の物資不足により砂糖の代用として蜂蜜を使用するなどしながら、パンだけでなくケーキなどの洋菓子も販売していました。また、喫茶コーナーを設け、コーヒーや軽食を提供し、39円のコーヒー「サンキューコーヒー」が人気を博し、ブランドの知名度向上に寄与しました。

1960年代から1970年代には、ピザの宅配サービスも行っていた時期もあった志津屋の歴史は、さまざまな変遷を経て、現在の形を作り上げています。

年表

• - 1948年: 河原町六角下ルに個人経営のパン・洋菓子委託加工取次店を創業。
• - 1951年: 河原町通蛸薬師下ルに四条店を出店し、「株式会社志津屋」を設立。
• - 1957年: 河原町二条に本社工場を建設。
• - 1982年: 右京区山ノ内に新工場を建設し、本社を移転。
• - 1989年: JR京都駅内に京都駅店を出店。
• - 2009年: 京都市営地下鉄四条駅・烏丸御池駅に出店。
• - 2012年: あんぱん専門店「SIZUYAPAN」をオープン。

主な商品

志津屋の人気商品には、以下のものがあります。

カルネ

丸いフランスパンにハムと玉ねぎ、マーガリンをサンドした「カルネ」は、1975年に生まれた商品です。2代目社長がドイツでの視察中に出会ったカイザーゼンメルを使ったサンドイッチにヒントを得ています。全店で1日6,000個から8,000個が販売され、多様なバリエーションが展開されています。「京かるね」や「ペッパーカルネ」、「チーズカルネ」などがあります。「カルネ」という名称は、パリの地下鉄の回数券を意味する「carnet」に由来し、「何度でも来てほしい」という願いが込められています。

元祖ビーフカツサンド

特製ソースを塗ったビーフカツをトーストで挟んだ「元祖ビーフカツサンド」は、創業以来の人気商品で、カルネと並ぶ人気を誇ります。

カスクート

ハムとチーズを堅いフランスパンで挟んだ「カスクート」も志津屋の定番商品です。

店舗情報

2024年1月時点で、志津屋は京都市内に20店舗、大阪府枚方市に1店舗を運営しています。本社工場と本店は右京区山ノ内の御池通沿いに位置しています。路面店だけでなく、京都駅や二条駅などの鉄道駅構内、またショッピングセンター内にある店舗も運営しています。また、京都市営地下鉄の駅構内には志津屋の自動販売機が設置されており、一部の商品が購入可能です。

外部リンク

公式ウェブサイトやSNSもあり、最新情報が提供されています。

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