怪獣プラネットゴジラ

『怪獣プラネットゴジラ』について

『怪獣プラネットゴジラ』（かいじゅうプラネットゴジラ）は、1994年3月18日から1998年7月1日までサンリオピューロランドのアトラクション「夢のタイムマシン」で上映された3D映画です。また、ハーモニーランドでもこの映画が上映されました。この作品は上映時間6分、プレショーが3分30秒と短いながらも、非常に特徴的な内容です。

概要

この映画は、サンリオピューロランドが男性の来場者を増やす目的で企画され、当時人気を博していたゴジラシリーズを題材としています。そのため、観客に新しい体験を提供する体感型アトラクションとして設計されました。また、これは世界初の70mmフィルムを使用した立体映像作品であり、同時にゴジラシリーズとしても初めての立体映像として注目されました。

特撮や本編の監督は川北紘一が担当し、音楽には伊福部昭の楽曲が使用されています。このプロジェクトには、平成ゴジラVSシリーズのスタッフが多数参加しており、スポンサーは安田火災海上保険が名を連ねています。

上映時の演出内容

映画上映前には、観客がゴジラにまつわる3択クイズに参加するプレショーが設けられ、三枝未希役の小高恵美による、プラネット号とその任務に関する解説が行われました。また、上映中は劇中の状況に応じて座席が振動し、特に緑の木の実が散布されるシーンでは特殊香料を使用して匂いを感じられる演出が施され、観客によりリアルな体験を提供しました。

撮影と制作秘話

映画の撮影は1993年12月から1994年1月にかけて行われ、東宝第8ステージを中心に進められました。東京駅や銀座周辺のミニチュアが多数使用され、特にゴジラが東京駅を破壊するシーンは、その後の作品が公開されるまで唯一の存在となりました。

チーフカメラマンの江口憲一は、3D撮影の技術の計算式は存在するものの、その通りに撮影すると映像が整いすぎるため、独自の感覚を重視して撮影を行ったと話しています。また、70ミリフィルムを使用していましたが、現像所では35ミリのフィルムでしかラッシュを確認できないという制約もあったとされています。

三枝未希役の小高恵美は、ハローキティとの共演が特に印象に残っており、楽しい思い出しかないと話しています。

あらすじ

物語は、スペースポイントM-199の緑の惑星で遭難した惑星探査艇プラネット号を救うため、惑星探査ステーションのスペースポートからアース号が出発するところから始まります。惑星に到着し、そこに住んでいたゴジラ、ラドン、モスラに襲われた後、何とか逃げ切ってプラネット号と合流しますが、探査艇についていた汚染物質によって、怪獣たちは凶暴化し、東京へワープしてしまいます。

登場するメカニック

本作品には架空の兵器として、惑星探査艇アース号やプラネット号、そしてさまざまな武器が登場します。特にアース号は最新のワープエンジンを搭載した探索艇で、万能ロボットのドリーモン教授がパイロットを務めています。

収録情報

この映画は、後にDVD-BOX『GODZILLA FINAL BOX』の特典ディスクやBlu-rayで収録され、視聴者に再び楽しむ機会を提供しています。特にゴジラ生誕60周年記念版には、本作品の3D版が収録されています。

『怪獣プラネットゴジラ』は、短い上映時間ながらも、ゴジラファンにとって特別な体験をもたらす作品として、今なお高く評価されています。

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