怪盗プライド

怪盗プライド

『怪盗プライド』は1965年5月3日から11月4日まで、フジテレビ系列で放送されたアニメーションシリーズです。この作品は毎週月曜日から金曜日の週5日間、昼の18:07から18:12までの短い時間に放送され、渡辺製菓が一社提供を行っていました。全23話で構成されており、5回の放送で1つのエピソードを完結させる形式が採用されています。ただし、最終週はこの限りではありませんでした。元はモノクロ作品でしたが、後に「Dr. Zen」として輸出用にリメイクされ、その際にはカラー化もされました。そのため、後の再放送ではカラー版が主に流通することとなりました。また、海外版の6話分は映像ソフトとしても販売されています。

あらすじ

物語は、大怪盗・プライド博士が奇抜かつ巧妙な手口で様々な獲物を盗み出す様子を描いています。彼の宿敵である少年探偵のチェックは、彼の助手であるブロークンたちと共に毎回プライドに立ち向かいますが、なかなか捕まえることができず、プライドは毎回逃げ切ってしまいます。こうした緊張感のある展開は視聴者を惹きつけました。

登場人物

大怪盗・プライド博士は、声優の小松方正によって演じられ、彼が主人公であり、宝石から巨大な建造物まで様々なものを盗む世界的な怪盗です。プライドはロケットや潜水艦といった特異な乗り物を駆使して移動します。

彼の愛犬・ドライも重要な役割を果たしています。

一方で、プライドの宿敵である少年探偵・チェックは、声を白川澄子が担当し、若いながらも卓越した推理力を持つキャラクターです。彼は、プライドの悪事を阻止するために尽力します。

チェックの助手には、蜂のような妖精ハニー（藤田淑子の声）と、体格のいい巨漢ブロークン（諏訪孝二の声）がいます。ハニーは有能なサポートを提供しますが、ブロークンはその力量がさほどではなく、少々おどけた存在となっています。

さらに、チェックたちと独自の行動を取る中年探偵・スコープも登場します。常に望遠鏡を覗き込む彼（田の中勇の声）は、ブロークン以上に頼りにならないキャラクターです。

スタッフ

原作は岡部一彦が手掛け、脚本は前田武彦、北川幸比古と岡部自身が共同で執筆しています。演出には福原悠一、前田一、中島清、杉山卓、真島文祐らが関わりました。また、音楽は宇野誠一郎が担当し、その才能も作品を引き立てました。

映像の美術やキャラクターデザインには福原悠一が深く関わり、多くの才能あるアーティストが彼をサポートしました。

このように、『怪盗プライド』は当時の視聴者に多くの楽しさや興奮を提供し、アニメ史に名を刻む作品となりました。

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