恋し浜駅

恋し浜駅

恋し浜駅は、岩手県大船渡市三陸町綾里に位置する三陸鉄道リアス線の駅です。この駅は、愛称を「愛の磯辺」といい、その名の通り、愛にまつわる様々なエピソードを持つ駅として知られています。

概要

恋し浜駅は、元々1985年に「小石浜駅」として開業しました。2009年7月20日に、地元で直販されているホタテのブランド名「恋し浜」にちなんで、現在の駅名に改称されました。駅名変更後、待合室にはホタテ貝を絵馬として吊るす「ホタテ貝の絵馬掛け」が始まり、多くの人が願いを込めて奉納しています。さらに、2010年11月13日には、観光案内看板の枠を活用して「幸せの鐘」が設置されました。この鐘には、バラの新品種「恋し浜」、きらめく星、翼を持つ天使をモチーフにした美しいステンレス製の透かし彫りが施されています。

駅舎は高台にあるため、2011年の東日本大震災による津波の被害を免れましたが、路盤の流出などで南リアス線は全線不通となりました。しかし、休止期間中もホタテ絵馬は絶えることなく奉納され続け、2013年に2年ぶりに営業を再開しました。

歴史

1985年（昭和60年）10月16日：南リアス線の小石浜駅として開業。
2009年（平成21年）7月20日：現在の恋し浜駅に改称。
2011年（平成23年）3月11日：東日本大震災により南リアス線全線が運休。
2013年（平成25年）4月3日：盛駅 - 吉浜駅間の復旧に伴い営業を再開。
2014年（平成26年）9月16日：旅客連絡通路スロープが設置。

駅構造

恋し浜駅は、単式ホーム1面1線の地上駅です。無人駅ですが、待合室とトイレが設置されています。

利用状況

大船渡市の統計書によると、2021年度の1日平均乗車人員は3人です。2002年度以降の乗車人員の推移は、以下の通りです。

(※データは省略)

駅周辺

駅の周辺には、細い道路と民家が点在しています。近くには岩手県道9号大船渡綾里三陸線が走っています。また、小石浜漁港も近くにあります。

その他の出来事

2013年3月17日：テレビ番組「志村けんと行く!勝手にドッキリ感動旅!」で、震災で結婚式を挙げられなかった夫婦のためにサプライズ結婚式が行われました。
2014年4月20日：三陸鉄道の全線運行再開時に、AKB48のメンバー3人が乗車し、支援としてホタテ貝の絵馬を寄贈しました。しかし、これらの絵馬は同年5月23日までに全て無くなっており、地元警察が盗難事件として捜査を行っています。
小石浜地区では、養殖されたホタテを「恋し浜ホタテ」と名付けて販売しており、このホタテを使った駅弁「恋し浜ホタテ照り焼き弁当」も販売されています。

隣の駅

三陸鉄道

■リアス線

綾里駅 - 恋し浜駅 - 甫嶺駅

脚注

出典：記事本文

利用状況：大船渡市統計書

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]
恋山形駅

外部リンク

* 恋し浜駅：三陸鉄道

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