綾里駅

綾里駅の概要

綾里駅（りょうりえき）は、岩手県大船渡市三陸町綾里に位置する三陸鉄道リアス線の駅です。この駅は「綾姫の里」という愛称を持っており、これは当地に伝わる機織りの神話に由来しています。ここでは、綾姫が布を織ったことで知られ、地域の文化や歴史に深く結びついている場所でもあります。

歴史

綾里駅は1970年3月1日に、日本国有鉄道の盛線の終着駅として開業しました。その後、1973年には吉浜駅までの延伸が実現し、より多くの人々が利用できるようになりました。1984年からは三陸鉄道に転換され、南リアス線の一部となっています。

残念ながら、2011年3月11日の東日本大震災により、南リアス線全線が不通となり、駅の営業も休止を余儀なくされました。しかし、2013年4月に盛から吉浜間の復旧が完了し、再び営業が再開されました。2023年3月21日には観光センター「銀河」の運営が終了し、駅は終日無人となりました。

駅の構造

この駅は相対式ホーム2面2線を備えた地上駅で、南リアス線では唯一の相対式ホームを持つ構造です。下りホームへのアクセスは、跨線橋を通じて行います。2023年3月20日までは観光センターも設置されており、乗車券の購入や地元の特産品が購入できる場所として機能していましたが、現在は駅舎が封鎖されているため、ホームへは外側を迂回してアクセスする必要があります。

利用状況

大船渡市の統計によると、2021年度の平均乗車人員は47人でした。長期的な利用状況については、2002年度からのデータが記録されており、地域の交通状況を反映しています。

駅周辺の施設

綾里駅の周辺には、大船渡市立綾里小学校や県道9号線が通っており、地域の交通の要所となっています。また、大船渡市役所の綾里地域振興出張所や綾里郵便局も近くに位置しており、地域住民にとって重要な拠点となっています。

特徴

綾里駅は、2002年に「東北の駅百選」にも選定されており、その童話のような外観が訪れる人々に強い印象を与えています。神話や地域の歴史に根ざし、訪れる人々に文化的な体験を提供する駅として、多くの人に親しまれています。

隣接駅

三陸鉄道リアス線では、綾里駅の隣に陸前赤崎駅があり、さらに先には恋し浜駅もありますが、白浜海岸駅は現在廃駅となっています。

このように、綾里駅は地域の生活や文化を背負った、大船渡市における重要な交通の要所として機能しています。

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