恋人は何処に

恋人は何処に (Where Is the Love)

ロバータ・フラックとダニー・ハサウェイが連名で1972年に発表した楽曲「恋人は何処に」（原題：Where Is the Love）は、発表当時から高い評価を受け、現在でも多くの人々に愛される名曲です。

楽曲の背景と制作

この楽曲は、パーカッショニストのラルフ・マクドナルドとベーシストのウィリアム・ソルターによって作詞作曲されました。当初はフィフス・ディメンションに提供される予定でしたが、マクドナルドがロバータ・フラックとダニー・ハサウェイのアルバム『ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイ』のレコーディングに参加した際、二人がこの曲を気に入り、歌うことになったという経緯があります。管弦楽器の編曲は、当時気鋭のアリフ・マーディンが担当し、楽曲に深みと彩りを加えています。

リリースとチャート成績

「恋人は何処に」は、1972年5月6日に発売されたアルバムに収録され、同年6月にシングルカットされました。シングルは瞬く間に大ヒットとなり、ビルボード・Hot 100で5位、R&Bチャートとイージーリスニングチャートでそれぞれ1位を獲得しました。1972年の年間チャートでも58位を記録し、その人気ぶりを証明しています。また、1973年には、第15回グラミー賞で最優秀ポップ・ボーカル・パフォーマンス・デュオ/グループ賞を受賞し、音楽史にその名を刻みました。

参加ミュージシャン

この楽曲には、以下のミュージシャンが参加しています。

ロバータ・フラック - ボーカル
ダニー・ハサウェイ - ボーカル、エレクトリックピアノ
チャック・レイニー - ベース
エリック・ゲイル - ギター
バーナード・パーディ - ドラムズ
ラルフ・マクドナルド - パーカッション
ジャック・ジェニングス - ヴィブラフォン

カバーバージョン

「恋人は何処に」は、数多くのアーティストによってカバーされています。以下はその一部です。

ヘレン・レディ - アルバム『I Am Woman』（1972年）
セルジオ・メンデス&ブラジル '77 - アルバム『Love Music』（1973年）
ライザ・ミネリ - アルバム『The Singer』（1973年）
ラムゼイ・ルイス - アルバム『Funky Serenity』（1973年）
オフコース - ライブ・アルバム『秋ゆく街で』（1974年）
* シャーリー・バッシー - アルバム『The Show Must Go On』（1996年）

これらのカバーバージョンからも、「恋人は何処に」が時代やジャンルを超えて愛される楽曲であることがわかります。

「恋人は何処に」は、ロバータ・フラックとダニー・ハサウェイの才能が光る、時代を超えて愛される名曲です。

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