恐怖の手触り

恐怖の手触り

『恐怖の手触り』（きょうふのてざわり）は、1990年4月19日にフジテレビの人気シリーズ『世にも奇妙な物語』の中で放送されたエピソードです。この作品は、シリーズの第一作として位置づけられ、その後の物語展開に大きな影響を与えました。主演は女優の中山美穂が務め、彼女の存在感が物語全体を引き立てます。

概要

この物語は、サイコメトリー（物に触れることでその物の持ち主の過去を感じ取る能力）をテーマにしたサスペンスであり、視聴者に深い印象を残しました。脚本は武上純希と土屋斗紀雄が共同で執筆し、土屋はこのエピソードの監修も担当しています。本作品は、同日放送された『噂のマキオ』や『楊貴妃の双六』など、複数の短編を含む一部として放送され、以後のシリーズにおいて恐怖路線の先駆けともなりました。

ストーリー

物語の主人公はサイコメトリー能力を持つ女性で、彼女は日常生活の中でこの力を活用しています。お見合いの場に参加した際、彼女は相手の物を触れ、すぐに男の素性を読み取ります。その情報から彼女はお見合いを即座に断るという出来事が発生し、この瞬間から物語は始まります。

ホテルから街に向かう際、彼女は車に乗っている途中でガス欠に見舞われてしまいます。その後、彼女を助けてくれたのは、逞しい青年でした。この男の申し出を受けて彼女は一緒に車に乗ることになりますが、その車内でふと気付いたのは、助手席に女物のペンダントが置かれていることでした。好奇心からそのペンダントに触れた瞬間、彼女の心に映し出されたのは、恐怖で震える女性が何者かに襲われる映像でした。この瞬間から、彼女は彼の正体に疑念を抱き始めます。果たして、彼女の直感は正しいのか、視聴者は緊張感と共に物語を見守ります。

キャスト

• - 鮎川里美 – 中山美穂
• - 男 – ジョニー大倉
• - 公衆電話で話している男 – タモリ
• - その他の出演者には井上裕季子、坂田祥一郎、内藤達也、内海鳩子、林ゆりや、長野里美が含まれています。

スタッフ

• - 脚本：武上純希、土屋斗紀雄
• - 監督：鈴木雅之
• - 監修：土屋斗紀雄
• - 音楽：蓜島邦明
• - 制作：フジテレビ、共同テレビ

ノベライズ

このエピソードは、1990年10月16日に太田出版から発売された「世にも奇妙な物語1」にノベライズされており、物語の細部に関して微妙に異なる展開が描かれています。

関連項目

• - 世にも奇妙な物語

この作品は多くの視聴者に鮮烈な印象を与え、後のシリーズが展開する恐怖のテーマを確立する一端を担いました。

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