悪魔と魔法使い
『悪魔と魔法使い』（原題：Demons and Wizards）は、イギリスのハードロックバンド、ユーライア・ヒープが1972年に発表した4枚目のスタジオ・アルバムです。このアルバムは、バンドの音楽性を大きく進化させ、国際的な成功を収めるきっかけとなりました。
背景
1971年11月、ユーライア・ヒープは、リー・カースレイク（元ゴッズ）を新しいドラマーとして迎えました。また、元コロシアムのマーク・クラークが短期間ツアーに参加し、本作収録曲「魔法使い」のソングライティング、ベース、一部のボーカルを担当しました。しかし、クラークはすぐに脱退し、ニュージーランド出身のゲイリー・セインが後任として加入しました。ケン・ヘンズレーはアルバムのスリーブノートで、カースレイクとセインの加入によって「ユーライア・ヒープが完成した」と述べています。
アルバムのジャケットは、イエスなどのアートワークで知られる画家、ロジャー・ディーンが担当しました。ディーンは、次作『魔の饗宴』（1972年）でもユーライア・ヒープのアートワークを手がけています。
反響と評価
『悪魔と魔法使い』は、全英アルバムチャートで11週間トップ100入りし、最高20位を記録しました。アメリカでは、Billboard 200でバンド史上最高の23位に達し、初の全米トップ40アルバムとなりました。1972年10月には、アメリカレコード協会（RIAA）によってゴールドディスクに認定されています。また、アルバムからシングルカットされた「安息の日々」は、Billboard Hot 100で39位を記録し、バンド唯一の全米トップ40シングルとなりました。
日本初回盤LP (YS-2737)は1972年8月10日に発売され、オリコンLPチャートに23週ランクインし、最高28位を記録しました。
オールミュージックのDonald A. Guariscoは、このアルバムに5点満点中4.5点をつけ、「ユーライア・ヒープが、ゴシック調ヘヴィメタルの巨匠としての名声を確立したアルバム」と評価し、「1970年代のヘヴィメタルに興味のある方なら、絶対にかけてみる価値がある」と述べています。
収録曲
特記がない限り、すべての楽曲はケン・ヘンズレーによって作曲されています。
1. 魔法使い - "The Wizard" (Ken Hensley, Mark Clarke) - 3:00
2. 時間を旅する人 - "Traveller in Time" (David Byron, Lee Kerslake, Mick Box) - 3:25
3. 安息の日々 - "Easy Livin'" - 2:37
4. 詩人の裁き - "Poet's Justice" (K. Hensley, M. Box, L. Kerslake) - 4:15
5. 連帯 - "Circle of Hands" - 6:25
6. 虹の悪魔 - "Rainbow Demon" - 4:25
7. オール・マイ・ライフ - "All My Life" - 2:44
8. 楽園 - "Paradise" - 5:10
9. 呪文 - "The Spell" - 7:31
1996年リマスターCDボーナス・トラック
Why (Single Version) (D. Byron, K. Hensley, M. Box, Paul Newton)
Why (Extended Version) (D. Byron, K. Hensley, M. Box, P. Newton)
Home Again to You
2003年リマスターCDボーナス・トラック
ホワイ（未発表エクステンデッド・'72ヴァージョン） - "Why (Extended Version)" (D. Byron, K. Hensley, M. Box, P. Newton) - 10:34
虹の悪魔（未発表シングル・エディット） - "Rainbow Demon (Single Edit)" - 3:36
誇り高き言霊（デモ/アウト・テイク） - "Proud Words on a Dusty Shelf" - 2:51
ホーム・アゲイン・トゥ・ユー（未発表ヴァージョン） - "Home Again to You" - 5:36
グリーン・アイ（未発表デモ・ヴァージョン） - "Green Eye (Demo)" - 3:46
カヴァー
魔法使い
ブラインド・ガーディアン - シングル「パースト・アンド・フューチャー・シークレット」（1995年）のカップリング曲、コンピレーション・アルバム『フォゴトゥン・テイルズ』（1996年）にも収録。
安息の日々
W.A.S.P. - アルバム『エレクトリック・サーカス』（1986年）に収録。
参加ミュージシャン
デイヴィッド・バイロン - ボーカル
ケン・ヘンズレー - キーボード
ミック・ボックス - ギター
マーク・クラーク - ベース、ボーカル(on #1)
ゲイリー・セイン - ベース
リー・カースレイク - ドラムス、パーカッション
背景
1971年11月、ユーライア・ヒープは、リー・カースレイク（元ゴッズ）を新しいドラマーとして迎えました。また、元コロシアムのマーク・クラークが短期間ツアーに参加し、本作収録曲「魔法使い」のソングライティング、ベース、一部のボーカルを担当しました。しかし、クラークはすぐに脱退し、ニュージーランド出身のゲイリー・セインが後任として加入しました。ケン・ヘンズレーはアルバムのスリーブノートで、カースレイクとセインの加入によって「ユーライア・ヒープが完成した」と述べています。
アルバムのジャケットは、イエスなどのアートワークで知られる画家、ロジャー・ディーンが担当しました。ディーンは、次作『魔の饗宴』（1972年）でもユーライア・ヒープのアートワークを手がけています。
反響と評価
『悪魔と魔法使い』は、全英アルバムチャートで11週間トップ100入りし、最高20位を記録しました。アメリカでは、Billboard 200でバンド史上最高の23位に達し、初の全米トップ40アルバムとなりました。1972年10月には、アメリカレコード協会（RIAA）によってゴールドディスクに認定されています。また、アルバムからシングルカットされた「安息の日々」は、Billboard Hot 100で39位を記録し、バンド唯一の全米トップ40シングルとなりました。
日本初回盤LP (YS-2737)は1972年8月10日に発売され、オリコンLPチャートに23週ランクインし、最高28位を記録しました。
オールミュージックのDonald A. Guariscoは、このアルバムに5点満点中4.5点をつけ、「ユーライア・ヒープが、ゴシック調ヘヴィメタルの巨匠としての名声を確立したアルバム」と評価し、「1970年代のヘヴィメタルに興味のある方なら、絶対にかけてみる価値がある」と述べています。
収録曲
特記がない限り、すべての楽曲はケン・ヘンズレーによって作曲されています。
1. 魔法使い - "The Wizard" (Ken Hensley, Mark Clarke) - 3:00
2. 時間を旅する人 - "Traveller in Time" (David Byron, Lee Kerslake, Mick Box) - 3:25
3. 安息の日々 - "Easy Livin'" - 2:37
4. 詩人の裁き - "Poet's Justice" (K. Hensley, M. Box, L. Kerslake) - 4:15
5. 連帯 - "Circle of Hands" - 6:25
6. 虹の悪魔 - "Rainbow Demon" - 4:25
7. オール・マイ・ライフ - "All My Life" - 2:44
8. 楽園 - "Paradise" - 5:10
9. 呪文 - "The Spell" - 7:31
1996年リマスターCDボーナス・トラック
Why (Single Version) (D. Byron, K. Hensley, M. Box, Paul Newton)
Why (Extended Version) (D. Byron, K. Hensley, M. Box, P. Newton)
Home Again to You
2003年リマスターCDボーナス・トラック
ホワイ（未発表エクステンデッド・'72ヴァージョン） - "Why (Extended Version)" (D. Byron, K. Hensley, M. Box, P. Newton) - 10:34
虹の悪魔（未発表シングル・エディット） - "Rainbow Demon (Single Edit)" - 3:36
誇り高き言霊（デモ/アウト・テイク） - "Proud Words on a Dusty Shelf" - 2:51
ホーム・アゲイン・トゥ・ユー（未発表ヴァージョン） - "Home Again to You" - 5:36
グリーン・アイ（未発表デモ・ヴァージョン） - "Green Eye (Demo)" - 3:46
カヴァー
魔法使い
ブラインド・ガーディアン - シングル「パースト・アンド・フューチャー・シークレット」（1995年）のカップリング曲、コンピレーション・アルバム『フォゴトゥン・テイルズ』（1996年）にも収録。
安息の日々
W.A.S.P. - アルバム『エレクトリック・サーカス』（1986年）に収録。
参加ミュージシャン
デイヴィッド・バイロン - ボーカル
ケン・ヘンズレー - キーボード
ミック・ボックス - ギター
マーク・クラーク - ベース、ボーカル(on #1)
ゲイリー・セイン - ベース
リー・カースレイク - ドラムス、パーカッション
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