悪魔の招待状 (アルバム)

AC/DC|AC_DCのアルバム『悪魔の招待状』（原題: For Those About to Rock We Salute You）は、1981年に発表され、バンドのキャリアにおいて重要な作品の一つです。

このアルバムタイトルは、『ケラング!』誌のアンガス・ヤングのインタビューによると、古代ローマの剣闘士に関する書籍『For Those About to Die We Salute You』からインスピレーションを得ています。このタイトルが示すように、アルバム全体を通して、力強いロックンロールの精神と、聴衆への敬意が込められています。

『悪魔の招待状』は、AC/DC|AC_DCにとって初めて全米チャートで1位を獲得したアルバムであり、商業的な成功を収めました。前作『バック・イン・ブラック』ほどのロングセラーにはなりませんでしたが、アメリカだけでも400万枚以上を売り上げ、その人気を証明しました。アルバムからは、「ゲット・イット・アップ」と「悪魔の招待状」の2枚のシングルがリリースされ、「ゲット・イット・アップ」は全英13位・全米44位、「悪魔の招待状」は全英15位に達しました。

特に「悪魔の招待状」は、曲の後半で大砲の音をフィーチャーしていることで知られています。ライブパフォーマンスでは、実際に本物の大砲を使用し、その迫力ある演出は観客を熱狂させました。

アルバムの収録曲は以下の通りです。

1. 悪魔の招待状 - "For Those About to Rock (We Salute You)"
2. フィンガー・オン・ユー - "Put the Finger on You"
3. ゲット・イット・アップ - "Let's Get It Up"
4. 悪魔の一滴 - "Inject the Venom"
5. スノウボール - "Snowballed"
6. エヴィル・ウォークス - "Evil Walks"
7. C.O.D. - "C.O.D."
8. 無法地帯 - "Breaking the Rules"
9. 長いナイフの夜 - "Night of the Long Knives"
10. 殺しの呪文 - "Spellbound"

これらの楽曲は、アンガス・ヤング、マルコム・ヤング、ブライアン・ジョンソンの共作によるもので、AC/DC|AC_DCの持ち味である、シンプルでパワフルなリフと、ブライアン・ジョンソンの独特なボーカルが特徴です。

また、『悪魔の招待状』に収録された楽曲は、様々な映画のサウンドトラックにも使用されています。

すてきな片想い（1984年） - 「スノウボール」
地獄のデビルトラック（1986年） - 「悪魔の招待状」のリミックス・ヴァージョン
ザ・エージェント（1996年） - 「悪魔の招待状」
Sex Drive（2008年） - 「ゲット・イット・アップ」

『悪魔の招待状』の制作には、以下のミュージシャンが参加しています。

ブライアン・ジョンソン - ボーカル
アンガス・ヤング - リードギター
マルコム・ヤング - リズムギター、バッキング・ボーカル
クリフ・ウィリアムズ - ベース、バッキング・ボーカル
* フィル・ラッド - ドラムス、パーカッション

『悪魔の招待状』は、AC/DC|AC_DCの代表作の一つとして、今もなお多くのファンに愛され続けています。

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