情報社会学会

情報社会学会は、情報社会に関する包括的な研究を目的とした、日本学術会議協力学術研究団体です。従来の情報社会論を社会学の一分野として捉えるのではなく、政治学、法学、経済学、行政学、経営学といった多様な社会科学の知見を統合し、情報社会を多角的に解明することを目指しています。

本学会は、学術誌『情報社会学会誌』を毎年1回発行しています。同誌には、厳格な査読を経て選定された質の高い研究論文が掲載され、情報社会研究の進展に大きく貢献しています。ISSNは1881-011X、英語名称はThe Journal of the Infosocionomics Societyです。

情報社会学会は、学術研究活動にとどまらず、社会的な課題にも積極的に取り組んでいます。例えば、インターネット上の著作権や知的所有権に関する問題については、クリエイティブ・コモンズという社会運動と連携し、啓発活動や政策提言などを行っています。クリエイティブ・コモンズは、情報社会学会の分科会の一つとして提携関係にあり、情報社会における知的財産権のあり方について、実践的な取り組みを行っています。

2005年の設立以来、情報社会学会は、数多くの著名な研究者によって支えられてきました。発起人には、東浩紀氏（評論家）、大橋正和氏（中央大学教授）、公文俊平氏（多摩大学教授）、國領二郎氏（慶應義塾大学教授）、須藤修氏（東京大学教授）、土屋大洋氏（慶應義塾大学准教授）、浜田宏一氏（イェール大学教授）、御厨貴氏（東京大学教授）、村井純氏（慶應義塾大学教授）など、各分野を代表する第一人者が名を連ねています。（五十音順）

これらの発起人たちの尽力により、情報社会学会は、情報社会研究における中心的な存在として、日本の学術界に大きな影響を与え続けています。学会は、研究発表会やシンポジウムなどのイベントを通じて、研究者間の交流を促進し、情報社会に関する議論を活発化させる役割を担っています。また、会員向けのセミナーやワークショップなども開催し、研究者や学生の育成にも貢献しています。

情報社会学会は、今後も、学術研究と社会貢献の両面から、情報社会の持続可能な発展に貢献していくことを目指しています。その活動は、情報社会の課題解決に不可欠な存在となっています。

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