惑星 (玉置浩二のアルバム)

玉置浩二の12枚目のオリジナル・アルバム『惑星』は、2007年8月1日にSony Music Recordsからリリースされました。前作『PRESENT』（2006年）以来、約1年4ヶ月ぶりのオリジナルアルバムです。

制作背景

作詞はほぼ全曲を松井五郎が担当し、作曲は全曲を玉置浩二が担当。一部の楽曲では、安全地帯のギタリストである矢萩渉も作曲に携わっています。プロデューサーは玉置浩二、矢萩渉、安藤さと子の3名が担当しました。

レコーディングは、東京にあるソニー・ミュージックスタジオで行われました。アルバム全体を通して、ギターサウンドをメインとした「大人のロック」を目指した音楽性が特徴です。

先行シングルとしてリリースされた「惑星」は、TBS系生活情報番組『2時っチャオ!』（2006年 - 2009年）の8、9月度のエンディングテーマとして使用されました。

リリースとツアー

アルバムのリリース告知は2007年7月5日にWeb媒体で行われ、同時に全国ツアーの予定も発表されました。初回限定盤には、シングル「惑星」のPVと北海道でのドキュメントを収録したDVDが付属しました。

本作を受けて、2007年9月1日から11月30日まで、全国30都市で全34公演のコンサートツアー「玉置浩二 コンサートツアー2007 ☆惑星☆」が開催されました。

評価と影響

音楽情報サイト『CDジャーナル』は、本作の音楽性について「大人のロック・サウンドにあふれた曲」が多く収録されており、玉置浩二の魅力が余すところなく詰め込まれていると評価しました。また、『TOWER RECORDS ONLINE』は、「ギターサウンドによる大人ロック」が反映されており、「優しい作品に仕上がっています」と評しました。

オリコンチャートでは最高位30位を記録し、登場回数は7回、売り上げ枚数は1.0万枚となりました。

その後

本作のリリース後、玉置浩二は音楽活動を休止し、後にレコード会社を移籍して安全地帯として復活することとなりました。そのため、本作はSony Music Records所属時の最後のオリジナルアルバムとなりました。

しかしツアー終了後にはキーボディストとしてツアーにも参加していた妻の安藤さと子と12月2日に離婚を宣言する事となりました。さらに、2008年には急性膵炎による体調不良のために音楽活動を停止する事となりました。

『惑星』は、玉置浩二のソロ活動における重要な作品であり、彼の音楽性の幅広さと深さを改めて感じさせる一枚です。

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