愛あればこそ

愛あればこそ

『愛あればこそ』は、1973年11月12日から12月28日までフジテレビ系ライオン奥様劇場枠で放送された連続テレビ映画です。全35回のカラー作品として、昼下がりの奥様たちを中心に人気を博しました。

概要

本作は「奥様劇場」の第72作にあたり、病に冒された夫と、彼を支える義弟との間で葛藤するヒロインの姿を描いたメロドラマです。制作当初の仮題は『愛の影』でした。平均視聴率は7.1％（ビデオリサーチ関東地区調べ）を記録しています。

物語

浅川綾は、建設会社に勤務する光郎と結婚して2年。子供には恵まれないものの、理解ある姑の邦江、出戻りの義妹の房江との4人家族で幸せに暮らしていました。光郎が部長昇進の内示を受けた日、彼はマンションの建築現場で転落事故に遭い、脊髄を損傷して下半身不随となってしまいます。綾は光郎の回復を信じ、社会復帰のために全力を尽くします。しかし、光郎は下半身の麻痺が不治であることを知り、絶望のあまり自殺を図ります。一命は取り留めたものの、綾の実家は娘にこれ以上の苦労をさせたくないと離婚を勧め、姑の邦江も綾を思って苦悩します。そんな中、光郎の弟である俊介がハワイから帰国し、綾を献身的にサポートするうちに、綾は俊介に対して感謝以上の感情を抱くようになります。

キャスト

浅川綾：進千賀子
浅川光郎：入川保則
浅川俊介：佐々木勝彦
浅川邦江：宝生あやこ
浅川房江：小磯マリ
矢島信造：松村彦次郎
矢島恒子：浜田寸躬子
矢島真紀：皆川妙子
門馬弁護士：和崎俊哉
木崎課長：佐原健二
大滝専務：河村弘二
八木沢刑事：生井健夫
中原悦子：藤山律子
芥川医師：富田浩太郎
中沢医師：松尾文人
大山医師：須永宏
西沢医師：入江正徳
角田刑事：森永双（後の滝沢双）
斉藤：石立和男
加藤：五木繁則
ナレーター：山内雅人

スタッフ

脚本：田波靖男
監督：丸山誠治、鈴木英夫
音楽：小谷充
プロデューサー：渡辺毅(東宝企画)、渡辺大年(フジテレビ)
制作：東宝企画・フジテレビ

主題歌

「危険な関係」
作詞：阿久悠
作曲：曽根幸明
編曲：高田弘
歌：三田ひろし（ポリドール・レコード）

参考資料

「愛あればこそ」シナリオ決定稿
* 「テレビジョンドラマ」(放送映画出版)

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