愛のソレア

愛のソレア

『愛のソレア』は、2004年9月27日から12月29日まで、東海テレビ制作・フジテレビ系列で放送された昼のテレビドラマです。全66回。

タイトルについて

タイトルの「ソレア」は、フラメンコの代表的な曲種の一つであり、「孤独」（soledad）を語源とすると言われる情念豊かな曲です。ドラマのテーマである、主人公の激しい愛と孤独、そして運命に翻弄される様を象徴しています。

あらすじ

物語は、昭和32年を舞台に展開します。

第1部・第2部

両親を亡くした須藤美保は、生活のために故郷の伊豆を離れ、新宿の赤線で娼婦として働きます。しかし、たった一人の身内である弟の晃は、姉が娼婦をしていることを知り、ショックのあまり自ら命を絶ってしまいます。

絶望する美保は、心優しい娼館の息子・洋一と恋に落ちます。美保を水揚げした資産家・久我は、二人の恋を陰ながら見守ります。一方、洋一の異母妹・凛子は洋一に恋心を抱いており、継母のマサと共に二人の仲を邪魔しようとします。

美保が洋一の子を妊娠すると、マサは強制的に堕胎させ、凛子と洋一を婚約させます。絶望した美保と洋一は駆け落ちの末に心中を図りますが、美保は助けられ、洋一は行方不明となります。久我は責任を取る形で、美保を愛人として引き取ります。その後、洋一は大きな怪我を負い、漁師に助けられていたことが判明します。

数年後、美保と洋一は再会し、再び恋に落ちますが、嫉妬に狂った洋一の妻・知子によって無理心中という悲劇的な結末を迎えます。

第3部・第4部

それから16年後、洋一の遺児である恭一は、凛子が母代わりとなって育てていました。美保は人気女優・花園しのぶとして成功を収め、久我との関係を続けながらも、華やかな男性遍歴を重ねていました。凛子の夫であるTVプロデューサーの宗司も、しのぶの愛人の一人でした。

花園しのぶのファンである恭一は、偶然公園で彼女と出会い、純粋な心に惹かれたしのぶもまた、恭一に惹かれていきます。二人は年の差を超えて愛し合うようになります。しかし、夫と恭一が美保と関係があることを知った凛子は、週刊誌に「花園しのぶは元娼婦である」という情報をリークし、しのぶの女優生命を絶ちます。

悲しみに暮れる美保は自叙伝を出版し、それが大ヒットしたことで再び女優として返り咲きます。恭一に片思いする同級生の少女からの嫉妬や凛子の妨害など、様々な困難に直面しながらも、美保は妊娠に気づきます。父親が恭一なのか久我なのかは不明ですが、妻を亡くした久我は美保に求婚します。美保は、初恋の人の息子である恭一の将来を案じ、恭一に別れを告げ、久我と結婚して女優を引退します。

父と美保の悲恋を知らない恭一は、年上の女優に弄ばれたと深く傷つきます。

6年後、ビスクドール講師となった美保は、雑誌記者となった恭一と再会します。二人は次第にプラトニックな関係となっていきますが、それを恭一の妻・真理子や久我が知り、愛の運命はさらに複雑に絡み合っていくのでした。

サブタイトル

各話のサブタイトルについては、詳細な情報が確認できませんでした。

キャスト

第1部・第2部

須藤美保 - 前田綾花
田所洋一 - 半田健人
田所凛子 - 松下萌子
田所源一 - 石田太郎（3・4部にも出演）
田所マサ - 奈良富士子
田所知子 - 肘井美佳（2部のみ出演）
須藤晃 - 桑原成吾（1部のみ出演）
久我耕作 - 長谷川初範（3・4部にも出演）

第3部・第4部

久我美保（須藤美保・花園しのぶ） - 荻野目慶子
尾崎恭一 - 堀江慶
田所凛子（尾崎凛子） - 星遙子
尾崎宗司 - 八木橋修 （3部のみ出演）
越谷典子 - 田岡美也子 （3部のみ出演）
尾崎万理子 - 高橋美穂 （4部のみ出演）
久我美咲 - 田中明 （4部のみ出演）
竹内早苗 - 神農幸

スタッフ

詳細なスタッフ情報は確認できませんでした。

主題歌

「口づけ」 作詞・作曲・歌：Fayray、レーベル：R&CJapan

外部リンク

公式サイト - ウェイバックマシン（2005年2月4日アーカイブ分）
愛のソレア - フジテレビ
愛のソレア - テレビドラマデータベース

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