愛の山河

愛の山河（1974年のテレビドラマ）

「愛の山河」は、1974年7月2日から同年9月24日まで日本テレビ系列の「火曜劇場」枠（毎週火曜22:00 - 22:55）で放送されたテレビドラマ。
全13話。

概要

今日出海の1952年発表の小説『雪間草』を原作とし、脚色された作品。

物語の舞台は長野県松本市。地元の新聞社「信濃日報」に勤める立川南美江は、母・房子と二人暮らし。ある日、同僚の田島が山の中で遭難したという知らせを受け、南美江は大町市の上高地にある山小屋へ。そこで救助活動にあたっていた男・夏樹と出会う。

実は、南美江と夏樹はいとこ同士。しかし、二人はその事実を知らない。夏樹は過去に結婚に失敗しており、その傷を癒すように山でひっそりと暮らしていた。出生の秘密を抱えながら生きる夏樹に、南美江は次第に惹かれていく。

しかし、南美江の母・房子と夏樹の母・葉子が姉妹でありながら仲が悪く、両家は長年絶縁状態。そのため、二人の交際はそれぞれの家族から激しく反対される。数々の裏切りや苦難に直面しながらも、一人の男性を愛し続ける女性のひたむきな姿を描いた。

スタッフ

原作：今日出海「雪間草」
脚本：高橋玄洋
演出：結城章介
プロデューサー：山本時雄、嶋村正敏（日本テレビ）、上條孝美（松竹）
題字：矢萩春恵
制作：松竹、日本テレビ

キャスト

立川南美江：大原麗子
桐野夏樹：若林豪
立川房子：月丘夢路
桐野竜五郎：美川陽一郎
桐野葉子：宝生あやこ
ナナ：ジャネット八田
はるみ（竜五郎の愛人）：馬渕晴子
田島：山本聡
野口次子：日野麗子
：大場久美子
夏樹の前妻・睦子：津田京子
平川専務（竜五郎の会社の専務）：川合伸旺
山路愛子（南美江の親友）：岡田可愛
関谷十兵ヱ（信濃日報記者）：中尾彬
川西芳太郎（信濃日報社会部長）：藤田まこと
広瀬：佐藤慶
* 山路銑造：山村聡

「愛の山河」は、複雑な人間関係と、困難に立ち向かう男女の愛を描いたドラマ。大原麗子と若林豪の演技が光る、記憶に残る作品です。

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