愛を描いて –LET'S KISS THE SUN–
『愛を描いて –LET'S KISS THE SUN–』は、1979年4月5日に発売された山下達郎の4枚目の
シングルです。この曲は後にアルバム『MOONGLOW』に収録され、さらに『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』や『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』など、彼の多くのベスト・アルバムにも含まれています。また、珍しいライブ・ヴァージョンが収録された『THE RCA ⁄ AIR YEARS LP BOX 1976-1982』の特典ディスクでも聴くことができます。
この楽曲のリリースは、山下にとって初めての
タイアップシングルであり、当初は制作が難航していたと言います。彼は曲作りの過程で、
原宿の交差点に差しかかった際に「もうダメだ」と思い、スタジオに向かう車の中で土下座するしかないと感じたというエピソードを持っています。その瞬間にあるフックが閃いて、楽曲が完成したという冷や汗ものの記憶があるそうです。
また、彼はこの曲が初の
タイアップであるために、「明るさを追求している」との思いをライナーノーツに記しています。その中でも、演奏には体力を要する難しさがあるということも語られています。CMでのバージョンは
シングルとは異なる演奏があり、最後には“オキナワ〜!”という歌い込みが含まれています。後にこのバージョンは、『山下達郎CM全集 Vol.1 (Second Edition)』の中にも収録されています。
収録曲
- - SIDE A: 愛を描いて –LET'S KISS THE SUN– (4'00")
- - SIDE B: 潮騒 (THE WHISPERING SEA) (4'18")
レコーディング
担当ディレクターは
小杉理宇造が務め、緻密な音作りが行われました。山下達郎の音楽スタイルを象徴するこの楽曲は、彼の幅広い表現力を示す重要な作品となっています。
リリース一覧
この
シングルのリリース後、彼の音楽キャリアはさらに際立っていき、次々とヒット曲を生み出していきました。
カバー
この曲は後に
木村拓哉が、エステティックTBCのCM「8ミリ/夏」編でカバーを行い、幅広い世代に親しまれました。
外部リンク
『愛を描いて –LET'S KISS THE SUN–』は、山下達郎の音楽の中でも特に愛される楽曲の一つであり、世代を超えてその魅力が続いています。