愛媛県道・高知県道383号四国カルスト公園縦断線

愛媛県道・高知県道383号四国カルスト公園縦断線：四国山地の絶景を駆け抜ける

愛媛県西予市と高知県津野町を結ぶ愛媛県道・高知県道383号四国カルスト公園縦断線は、雄大な四国カルストの景観を堪能できる観光道路として知られています。全長約15kmの路線は、標高1000m～1400m級の高地を東西に走り、変化に富んだ自然美を車窓から満喫できます。

高地を縫うように走る、絶景ロード

この道路は、高知県高岡郡津野町芳生野乙を起点とし、愛媛県西予市野村町大野が原を終点としています。天狗高原から始まり、五段高原、姫鶴平、地芳峠、大野ヶ原と、四国カルストを代表する景勝地を繋いでいます。東端は高知県道48号四国カルスト公園線、西端は愛媛県道36号野村柳谷線と接続しており、周辺地域へのアクセスも容易です。

しかしながら、この道路はほとんどの区間が1車線の狭隘道路であるため、対向車とのすれ違いには細心の注意が必要です。また、冬期には積雪のため、12月下旬から翌年3月下旬にかけて冬季閉鎖となります。通行の際は、事前に道路状況を確認することが重要です。

四国カルストの多様な表情

四国カルスト公園縦断線は、その名の通り、日本三大カルストの一つに数えられる四国カルストの中心部を走ります。東西約25km、南北約3kmに広がるこのカルスト台地は、無数の石灰岩が点在する独特の景観を呈しています。春から秋にかけては緑豊かな草原が広がり、秋にはススキの穂が風に揺れる風景が楽しめます。さらに、牧草地では牛の放牧も行われており、季節によって変化する景観は訪れる人を魅了します。

道路沿線には、天狗トンネル（延長140m、1980年竣工）など、いくつかの道路施設も存在します。標高の高い場所では、四国山地の山々や太平洋を望むこともでき、まさに絶景ドライブと言えるでしょう。地芳峠付近では、地芳道路開通以前の国道440号旧道と交差しており、歴史を感じさせるスポットでもあります。

通過自治体と接続道路

この道路は、高知県高岡郡津野町、愛媛県上浮穴郡久万高原町、愛媛県西予市を通過します。接続道路としては、東端の高知県道48号四国カルスト公園線、西端の愛媛県道36号野村柳谷線があります。

四国カルストの魅力を体感できる一本道

愛媛県道・高知県道383号四国カルスト公園縦断線は、ドライブ好きのみならず、自然愛好家にとっても魅力的なルートです。ただし、狭隘道路であることや冬季閉鎖に注意し、安全運転を心がけて通行しましょう。四国カルストの雄大な自然を肌で感じられる、忘れられないドライブ体験となることでしょう。

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