津野町

津野町：四万十川の源流と豊かな自然に抱かれた町

高知県中西部に位置する津野町は、四万十川の源流が流れ、四国カルストの雄大な自然を擁する町です。古くからの伝統文化と、近年発展する観光資源が調和した魅力あふれる地域となっています。

地理と歴史

津野町は山間部に位置し、不入山、蟠蛇森、天狗高原、五段高原など、特徴的な地形が織りなす景観が魅力です。四万十川とその支流である北川川、新荘川が町を潤し、豊かな水資源を提供しています。

町の歴史は古く、明治22年の町村制施行時には上半山村、下半山村、東津野村の3村が成立しました。昭和31年には上半山村と下半山村が合併して葉山村となり、平成17年には葉山村と東津野村が合併して現在の津野町が発足しました。

人口と隣接自治体

津野町は、人口規模は比較的小さいものの、周辺自治体との連携を密に行っています。隣接する自治体には、高知県内の須崎市、仁淀川町、中土佐町、佐川[[町]]、越知町、檮原町、四万十[[町]]、そして愛媛県の上浮穴郡久万高原町が含まれます。

行政と公共施設

町の行政の中心は町役場であり、警察は須崎警察署東津野駐在所・葉山駐在所、消防は高幡消防組合須崎消防署津野山分署津野山分署葉山出張所が管轄しています。

姉妹都市・提携都市

津野町は、北海道の訓子府町と奈良県の東吉野村と姉妹都市・提携都市関係を結んでいます。国際的な姉妹都市提携はまだありませんが、今後の発展が期待されます。

経済と産業

津野町の基幹産業は農業と林業です。特に、朝晩の寒暖差と霧の多い気候を生かした茶の生産が盛んで、近年は「津野山茶」としてブランド化され、高い評価を得ています。「満天の星大福」や「津野山ビール」など、茶を原料とした関連商品も人気を集めています。

教育

教育機関としては、津野町立東津野中学校、津野町立葉山中学校の2つの中学校と、複数の小学校があります。地域住民の教育レベル向上に貢献しています。

交通

津野町内には鉄道は通っていませんが、JR土讃線須崎駅が最寄りの駅です。バス路線としては、高知高陵交通の路線バスと、町独自のコミュニティバス「つのバス」が運行しています。道路網は国道197号、国道439号、主要地方道、一般県道、そして林道が整備されています。また、道の駅布施ヶ坂も町内の交通拠点として機能しています。

観光

津野町には、四国カルスト・天狗高原、四万十川源流点（不入山）、葉山風力発電所、長沢の滝など、多くの観光スポットがあります。歴史的な建造物や神社仏閣なども点在し、歴史と自然を満喫できる場所です。また、農村交流施設や集落活動センターなども整備され、地域住民との交流も可能です。

文化

津野町には、津野山古式神楽や花取り踊り（土佐の太刀踊）といった伝統芸能が受け継がれています。これらの伝統芸能は、国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財や、高知県指定無形民俗文化財に指定されており、町の貴重な文化遺産となっています。

著名な出身者

津野町は、義堂周信、絶海中津といった歴史上の人物や、現代の著名な実業家、政治家、漫画家などを輩出しており、各界で活躍する人材を育成する地域でもあります。

まとめ

津野町は、豊かな自然、歴史、文化が調和した魅力的な町です。四万十川の源流点や四国カルストの壮大な景色、伝統芸能、そして活気のある地域産業など、見どころ満載です。ぜひ、津野町を訪れて、その魅力を体感してください。

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