愛情ゼミナール

『愛情ゼミナール』は、1976年4月1日から同年7月2日までの期間、フジテレビ系列局にて毎週月曜日から金曜日の12時15分から13時00分（日本標準時）に放送されていた、フジテレビ製作によるバラエティ番組です。

この番組は、主に主婦層をターゲットとして企画された帯形式のプログラムでした。その中心的なコンセプトは、女性が経験する様々な形の愛情に、多角的な視点から光を当てることにありました。

番組の構成において特徴的だったのは、帯番組の強みを活かし、曜日ごとに全く異なるテーマが設定されていた点です。具体的には、月曜日は「夫婦」、火曜日は「母親」、水曜日は「新婚」、木曜日は「未婚」、そして金曜日は「老人」というように、人生の様々なステージにおける女性の愛の側面を取り上げていました。

さらに、日ごとの企画内容だけでなく、出演メンバーも完全に日替わり制を採用しており、毎日新鮮な顔ぶれと議論が展開されました。

各曜日のテーマと、その回を担当した主な出演者は以下の通りです。

月曜日 「幸福！お昼の夫婦」
出演者：宍戸錠、亀淵友香
夫婦関係に焦点を当て、その幸福や課題について語り合いました。

火曜日 「お母ちゃん、バンザイ」
出演者：笑福亭鶴光、山本リンダ
母親という立場からの愛情や育児に関する様々なエピソードや思いを取り上げました。

水曜日 「新婚ホヤホヤで〜す」
出演者：柳家小三治、エバ
新婚生活の喜びや戸惑い、夫婦間の新しい関係性などについて掘り下げました。

木曜日 「花嫁売り込み合戦」
出演者：笑福亭鶴光、正司花江
結婚を控えた、あるいは結婚を意識する未婚の女性たちに焦点を当て、花嫁候補としての魅力などをテーマにしたと推測されます。

金曜日 「ばっちゃま元気かや？」
出演者：吉川団十郎、岩崎ますみ
* 高齢者の愛の形や、家族との絆、日々の暮らしにおける愛情などについて取り上げました。

このように、『愛情ゼミナール』は、短い放送期間ながらも、曜日ごとに異なるテーマと出演者で、当時の主婦層が関心を寄せる「愛」という普遍的なテーマを、多様な角度からアプローチした意欲的なバラエティ番組でした。

本記事の記述は、当時の産経新聞および毎日新聞縮刷版に掲載された番組情報などを参考にしています。

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