愛知県道497号田原豊橋自転車道線

愛知県道497号田原豊橋自転車道線（渥美サイクリングロード）

愛知県道497号田原豊橋自転車道線は、愛知県豊橋市東細谷町を起点とし、田原市伊良湖町を結ぶ全長54.8kmの一般県道です。通称「渥美サイクリングロード」として知られ、太平洋岸自転車道の一部を構成する自転車・歩行者専用道路です。渥美半島の自然を満喫できるサイクリングコースとして、多くの人に利用されています。

概要

渥美サイクリングロードは、渥美半島の美しい海岸線沿いに整備された自転車と歩行者専用道路です。1973年度に着手し、2020年度に完成しました。この道路は、サイクリングや散歩を楽しむ人々に、安全で快適な環境を提供しています。

特に、田原市内の伊良湖岬から赤羽根漁港までの19.6kmの区間は、「日本の道100選」にも選ばれており、その景観の美しさが評価されています。

路線データ

起点: 愛知県豊橋市東細谷町
終点: 愛知県田原市伊良湖町
総延長: 54.8km

歴史

1973年（昭和48年）：事業着手
1975年（昭和50年）3月10日：県道認定
1987年（昭和62年）8月10日：「日本の道100選」に選定
2008年（平成20年）：41.4km区間が整備済
2012年（平成24年）：46.4km区間が整備済

路線状況

渥美サイクリングロードは、地元でトライアスロン伊良湖大会などのイベントにも利用されています。サイクリング愛好家だけでなく、ウォーキングやジョギングを楽しむ人々にも親しまれています。

別名

渥美サイクリングロード

地理

渥美サイクリングロードは、太平洋と三河湾に挟まれた渥美半島の太平洋岸に位置しています。海岸線には「片浜一三里」と呼ばれる直線的な砂浜が続き、温暖な気候を活かした温室栽培や露地栽培が盛んです。特に電照菊の栽培は、渥美半島の特色となっています。

起点の伊良湖岬周辺は海岸段丘になっており、古くから景勝地として知られています。柿本人麻呂、松尾芭蕉などの歌人、俳人によっても詠まれました。伊良湖岬灯台付近には、芭蕉句碑などが建っています。灯台から日出の石門にかけては、恋路ヶ浜と呼ばれる白い砂浜が広がり、夏にはハマユウなどの海浜植物が咲き乱れます。海食によって形成された日出の石門には、島崎藤村の『椰子の実』の詩碑が建っています。日出の石門の東には伊良湖フラワーパークがあり、亜熱帯植物や球根ベゴニアなどが栽培されています。

通過する自治体

田原市
豊橋市

主な接続路線

国道42号（表浜街道）

沿線

伊良湖岬

脚注

「日本の道100選」研究会 著、国土交通省道路局（監修） 編『日本の道100選〈新版〉』ぎょうせい、2002年6月20日。ISBN 4-324-06810-0。

関連項目

愛知県の県道一覧
日本の自転車道一覧

外部リンク

愛知県建設局道路維持課（渥美サイクリングロード）
愛知県のサイクリングロード - 愛知県

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