慈母の慈悲

『慈母の慈悲』あらすじ

『慈母の慈悲』は、HBOの大人気ファンタジー・ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のシーズン5最終話であり、物語が大きく動く重要なエピソードです。原作はジョージ・R・R・マーティンの小説『乱鴉の饗宴』と『竜との舞踏』に基づいており、デイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが脚本、デヴィッド・ナッターが監督を務めました。このエピソードでは、複数の場所で起こる出来事が複雑に絡み合い、多くのキャラクターの運命が大きく変化します。

北部

スタニスの軍は、天候の好転によりウィンターフェルへの進軍を開始します。しかし、軍の半数が離脱し、妻のセリースは自害。メリサンドルは〈黒の城〉へ逃亡します。スタニスは残りの軍を率いて進軍しますが、ボルトン軍の奇襲を受け壊滅。重傷を負ったスタニスは、レンリーの仇であるブライエニーによって処刑されます。

一方、ウィンターフェルではサンサが助けを求めますが、ブライエニーはスタニス軍に気を取られ気づきません。サンサはミランダに脅されますが、シオンがミランダを殺害し、サンサとシオンは城壁から脱出します。

キングズランディング

サーセイは、従兄弟との関係を告白しますが、他の罪は否認。雀聖下は、サーセイに「慈母の慈悲」として、裸で街中を歩く「恥辱の道」を科します。サーセイは民衆から罵倒され、屈辱を受けながらも〈赤の王城〉に帰還。クァイバーンは、サーセイのボディーガードとして、グレガー・クレゲインを改造した「王の盾」を紹介します。

ドーン

ジェイミー、ミアセラ、ブロン、トリスタンはキングズランディングに向けて出発します。ミアセラは、ジェイミーが実父である事実を知り喜びますが、エラリアの毒殺により命を落とします。

ブレーヴォス

アリアは変装し、マーリン・トラントを殺害して復讐を遂げます。〈黒と白の館〉に戻ると、ジャクェン・フ＝ガーに叱責され、その罰として盲目にされてしまいます。

〈狭い海の向こう側〉

デナーリスはドロゴンと共に姿を消し、その後の対応に困ったティリオンらは、それぞれ対応を決めます。デナーリスは荒野でドスラク人に囲まれてしまいます。

〈壁〉

ジョン・スノウは、サムをメイスターとしてオールドタウンに送り出します。ダヴォスは食料と援軍を求めますが、ジョンは野人はスタニスのために戦わないと拒否。メリサンドルが到着し、スタニス軍の敗北とシリーンの死を知ります。その後、ジョンは罠に嵌められ、仲間たちに「守人のため」と繰り返し叫びながら刺殺されてしまいます。

制作

サーセイが裸で街を歩くシーンは、クロアチアのドゥブロヴニクで撮影されました。レナ・ヘディの顔と、スタントダブルの体が合成されています。また、ジョン・スノウの死は、原作での曖昧な表現を避け、明確に描かれました。

その他の登場人物の運命

制作陣は、サンサとシオンは生存していると明言。一方、スタニスとミアセラは死亡したとされています。

評判

『慈母の慈悲』は、初回放送で810万人が視聴し、1週間以内の録画視聴を含めると1043万人に達しました。18-49歳層の視聴率も5.4%となり、シリーズ最高記録を更新しました。

受賞

第67回プライムタイム・エミー賞では、メイクアップ賞、監督賞、脚本賞を受賞しました。また、レナ・ヘディが助演女優賞にノミネートされています。

参照

スター・チャンネル 『ゲーム・オブ・スローンズ』ページ

ワーナー・ブラザース DVD&Blu-ray 『ゲーム・オブ・スローンズ』ページ

Official U.S. website HBO

"Mother's Mercy" at HBO.com

"Mother's Mercy" - インターネット・ムービー・データベース （英語）

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