慎 (姓)

慎（しん）について

「慎」は、中国と朝鮮にみられる姓です。漢字の「慎」は、注意深く行動する、用心深いといった意味を持ちます。

中国の姓としての「慎」

中国において「慎」は、百家姓の340番目に記載されています。しかし、2020年の中華人民共和国の統計では、上位100姓には入っていません。台湾では、2018年の統計で846番目に多い姓で、わずか25人しかいません。

中国における著名な人物としては、五代十国の詞人である慎温其や、中華人民共和国の官僚で中央広播電視総台台長を務める慎海雄が挙げられます。

朝鮮の姓としての「慎」（シン、シーン、朝: 신）

朝鮮における「慎」（シン、シーン、朝: 신）は、複数の氏族が存在する姓です。

高麗時代には、慎執平という武臣がいました。李氏朝鮮時代には、慎承善、慎守勤、慎後聃などの文臣が活躍しました。また、王妃として端敬王后や廃妃慎氏がいます。

現代では、作家の金石範（本名は慎洋根）、多くの国会議員（慎道晟、慎順範、慎聖範、慎鏞頊、慎重穆、慎重夏）、政治家の慎久範（元済州道知事）、社会学者・歴史学者の慎鏞廈、詩人の慎鏞穆などがいます。

氏族

朝鮮における「慎」姓の本貫は、居昌慎氏が最も多いとされています。

人口と割合

詳しい人口統計は、資料によって異なりますが、朝鮮では比較的よく見られる姓の一つです。

関連項目

朝鮮人の姓の一覧
「慎」で始まるページの一覧
* 「愼」で始まるページの一覧

「慎」姓は、中国と朝鮮において、歴史の中で様々な人物を輩出してきた興味深い姓です。

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