慶應義塾大学出版会

慶應義塾大学出版会株式会社

慶應義塾大学出版会株式会社（けいおうぎじゅくだいがくしゅっぱんかい、英称: Keio University Press Inc.）は、東京都港区三田に拠点を構える日本の出版社です。一般的な大学出版社は、その大学の一部として運営されていますが、慶應義塾大学出版会は、慶應義塾という学校法人とは独立した株式会社として活動しています。

概要

この出版社は、設立以来慶應義塾大学の通信教育課程における標準教材の制作及び配布を行っており、大学から多くの事務処理を請け負っています。この際の宛先表記は「慶應義塾大学通信教育部事務局分室」となります。社名が変更されてからは、大学出版会として幅広い活動を展開しています。

特に注目の出版物としては、『福澤諭吉著作集（全12巻）』や『福澤諭吉事典』、さらには『慶應義塾史事典』や『写真集 慶應義塾150年』などがあります。これらの書籍は、福澤諭吉の思想や慶應義塾の歴史を深く掘り下げる重要な資料となっています。

また、慶應義塾の機関誌『三田評論』の編集業務を手掛けるほか、八倍の視点を持つ月刊誌『教育と医学』の刊行も行っています。加えて、学術研究の支援や公開講座の開催など、多岐にわたる活動を展開しています。

2017年には設立70周年という節目を迎えました。

事業内容

慶應義塾大学出版会は、以下のようなさまざまな事業を展開しています。

• - 学術書、教科書、教養書、実用書などの制作及び販売
• - 教育や学術研究に関連する事務及び制作の受託
• - 慶應義塾大学通信教育に関わる教材の制作と供給、事務業務の受託
• - 月刊誌『教育と医学』の発行

主な刊行物

慶應義塾大学出版会の刊行物には、以下のようなものがあります：

• - 福澤諭吉事典（慶應義塾発行、2010年12月25日）
• - 慶應義塾史事典（慶應義塾史事典編集委員会編、2008年1[[1月]]8日）
• - 写真集 慶應義塾150年史事典（慶應義塾発行、2008年1[[1月]]8日）
• - レポート・論文の書き方入門（河野哲也著、2002年12月25日）
• - 現代語訳 文明論之概略（福澤諭吉著、伊藤正雄訳、2010年9月25日）
• - 神秘哲学——ギリシアの部（井筒俊彦著、2010年12月25日）

さらに、数多くのシリーズ刊行物があり、福澤諭吉著作集や慶應義塾大学の研究センターによる選書、また現代アジア研究など、様々な分野にわたる研究成果を発表しています。

所在地

〒108-8352 東京都港区三田2丁目19番30号（本社）
〒108-8352 東京都港区三田2丁目17番31号（マーケティングセンター）
慶應義塾大学の日吉キャンパスにもオフィスを構えています。

沿革

慶應義塾大学出版会の歴史は1947年に始まりました。

• - 1947年1[[1月]]7日 - 慶應義塾通信教育図書株式会社を設立
• - 1948年1月10日 - 通信教育の教材編集を開始
• - 1952年1月 - 株式会社名を「慶應通信株式会社」に変更
• - 1996年4月1日 - 慶應義塾大学出版会株式会社に改称

これらの歴史を通じて、同出版社は日本の学術界において重要な役割を果たしています。

受賞歴

また、出版会が発表した著作は、数々の賞を受賞しています。たとえば、『現代中国の政治と官僚制』や『アフター・アメリカ』は、サントリー学芸賞の各部門で受賞しています。

結論

慶應義塾大学出版会は、独自の立場から知識の普及と学術研究の促進に貢献しており、今後もその活動が多くの人々に影響を与え続けることが期待されています。

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