憲法みどり農の連帯

憲法みどり農の連帯

憲法みどり農の連帯は、1995年（平成7年）に設立された日本の政治団体です。この団体は、社会党の小選挙区制導入への反発から生まれた「新党護憲リベラル」が前身となっています。

結党の背景

「新党護憲リベラル」が「平和・市民」へと名称変更を試みた際、自社さ連立政権への閣外協力的な立場を主張する田英夫・國弘正雄らと、反自民党・反新進党の革新路線を堅持する翫正敏らの間で、路線の対立が表面化しました。その結果、翫正敏は、立正大学名誉教授の星野安三郎（憲法・教育法学）らと共に、新たな護憲新党を立ち上げることになりました。これが憲法みどり農の連帯です。

共同代表には、翫正敏と星野安三郎が就任しました。さらに、「青年新党ディスカバリー」で活動していた梅津慎吾や、環境政党「希望」の元活動家など、各地の市民運動や環境保護運動の活動家も参加しました。団体のシンボルマークには、スローフード、スローシティ、スローライフ運動と同様にカタツムリが採用されました。

選挙での敗北とその後

1995年（平成7年）の第17回参議院議員通常選挙の直前に結成されたため、翫正敏ら候補者の知名度はあったものの、党名が全く浸透しませんでした。前職参議院議員であった翫正敏がいたため、公認候補は「一般候補」「準一般候補」としてメディアにも取り上げられましたが、結果は全員落選という惨敗に終わりました。特に比例代表での得票数は、新時代党や教育党の半分以下、日本世直し党や「開星論」を掲げるUFO党の得票数をも下回るという状況でした。

その後、選挙への候補者擁立は行われていません。しかし、1995年参院選東京都選挙区の公認候補であった尾形憲（法政大学名誉教授、教育経済学、平和学）が共同代表に加わり、護憲と環境保護を訴え活動を継続しました。

翫正敏は、その後新社会党でも活動しました。

参考文献

* 憲法みどり農の連帯／編『沖縄・安保・天皇』1996年（平成8年）10月、BOC出版部

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