成田 (杉並区)

成田（なりた）とは

東京都杉並区に位置する成田は、旧町名の「成宗（なりむね）」と「田端（たばた）」から一文字ずつ取って合成された地名です。この地名は、1969年の住居表示実施によって正式に成立しました。

地理

成田地区は、おおよそ五日市街道（東京都道7号杉並あきる野線）を中心に広がっています。北端は青梅街道（東京都道4号東京所沢線）に接し、南端は大宮八幡宮から五日市街道の柳窪交差点へ向かう細い道までです。

地域内の町名

現在、成田地区は成田東一丁目から五丁目と、成田西一丁目から四丁目で構成されています。過去には、大宮二丁目、荻窪一丁目、荻窪二丁目、荻窪三丁目の一部も成田地区に含まれていました。

成田東

成田東は、地区の東側に位置し、一丁目から五丁目まであります。2010年7月1日時点の人口は20,248人です。北は青梅街道を境に阿佐谷南、東は梅里と松ノ木、南は大宮、西は成田西、北西は荻窪と隣接しています。地域北部には南[[阿佐ケ谷駅]]があり、駅周辺には商店が見られますが、その他は主に住宅地となっています。

成田西

成田西は、地区の西部を占め、一丁目から四丁目まであります。2010年7月1日時点の人口は8,757人です。北から東は成田東、南東は大宮と永福、南西は浜田山と高井戸東、西は荻窪に接しています。地域内は主に住宅地です。

歴史

地名の由来

成田という地名は、1889年に杉並村が成立する以前の旧村名である「成宗」と「田端」から一文字ずつ取って作られた合成地名です。千葉県成田市にある成田山新勝寺とは直接の関係はありません。1969年の住居表示実施に伴い、成田西・成田東として正式な地名となりました。

杉並の地名

杉並という地名は、成宗村の北境にあたる青梅街道に植えられた杉並木に由来しています。旧田端村は、旧成宗村を挟む形で東西に分かれていました。

旧村の合併

1889年の町村制施行時に、田端村と成宗村は杉並村大字田端・成宗となりました。1932年の杉並区成立時には、東西に分かれていた大字田端の東側が「東田町」、西側が「西田町」となりました。明治17年に開設された小学校は「成田尋常小学校」と名付けられました（現在の杉並区立杉並第二小学校）。戦前の宰相近衛文麿の私邸「荻外荘」は、西田町一丁目（現在の荻窪三丁目）にありました。

当時の町域

1932年当時、西田町には現在の荻窪一丁目、荻窪二丁目、荻窪三丁目の一部（東側）が含まれており、成宗には現在の大宮二丁目も含まれていました。

交通

鉄道

東京メトロ丸ノ内線: 南[[阿佐ケ谷駅]]
京王井の頭線: 浜田山駅（成田の南隣り、浜田山に位置）

バス

関東バス: 五日市街道営業所が成田西にあり、中野駅、高円寺駅、荻窪駅、吉祥寺駅方面への路線が運行
すぎ丸（けやき路線）: 杉並区のコミュニティバス。阿佐ケ谷駅と浜田山駅を結び、成田地区を南北に縦断

道路

青梅街道
五日市街道
東京都道427号瀬田貫井線（一部は狭隘な道路）

公園

東京都立善福寺川緑地（善福寺川沿いの公園）
杉並区立杉並児童交通公園

学校

成田地区に所在する学校（学区域とは一致しない場合があります）

小学校

杉並区立杉並第二小学校
杉並区立東田小学校

中学校

杉並区立東田中学校

高等学校

東京都立豊多摩高等学校
東京都立杉並高等学校

図書館

* 杉並区立成田図書館

公共住宅

成田東四丁目には、東京都立善福寺川緑地に隣接して阿佐ヶ谷住宅がありました。この住宅は1958年に入居が開始された日本住宅公団（現在の都市再生機構）の分譲住宅で、テラスハウス形式と広大な共有スペースが特徴でした。

相撲部屋

成田東三丁目には、かつて大相撲の二子山部屋（師匠：第45代横綱初代若乃花幹士）がありました。

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