成田和也

成田 和也のプロフィール

成田和也（なりた かずや、1979年2月25日生まれ）は、福島県須賀川市出身の競輪選手であり、元自転車競技選手です。現在は日本競輪選手会福島支部に所属し、ホームバンクは泉崎国際サイクルスタジアムです。競輪学校の第88期生として入学し、師匠である佐藤一朗の指導のもと、競輪の世界でのキャリアを築いてきました。

経歴の始まり

成田選手は、福島県立須賀川高等学校に在学中、スキーと自転車競技に取り組んでいました。スキーでは国際大会のレベルには達せず、大学進学後は自転車競技に専念することを決意します。入学した中央大学の自転車部では、夏のトレーニングの一環として出場したインターハイのタイムトライアルで10位以内の成績を収め、自転車での実力を発揮しました。その結果、全日本学生選手権自転車競技大会ではスプリントと1000mタイムトライアルでそれぞれ4位に入賞するなど、成績を上げていきます。

競輪選手への道

成田選手は、自転車競技で「世界で戦える選手になる」という目標を持つも、フォームの不調に苦しみます。そこで、競輪の道を選ぶことになります。競輪学校受験のため、大学の先輩である佐藤一朗選手から指導を受けるも、緊張から不合格となり、2度目の挑戦で合格を果たします。競輪学校では同期に著名な選手たちが揃い、成田選手も訓練に励み、卒業記念レースでは見事に完全優勝を達成します。

競輪デビューと成績

2003年にデビューし、初戦で勝利を挙げると、2004年には岸和田競輪場でレインボーカップを制し、S級へ特進します。同年、トラックレース日本代表にも選ばれ、以後3年間は自転車競技に専念します。その間、ロサンゼルスやシドニーでの大会での入賞、アジア競技大会での金メダル獲得など、国際舞台でも活躍しますが、北京オリンピック出場の夢は叶いませんでした。

競輪選手としての確立

トラック競技の後、再び競輪に専念し、2007年や2008年には寛仁親王牌の決勝に進出する等、一線級選手としての地位を確立します。2011年には東日本大震災の影響を受けながらも、松戸競輪場でのGI初優勝を果たし、その後も競輪界での活躍が続きます。具体的には、2012年には日本選手権の決勝で特別競輪初優勝、2013年には高松宮記念杯競輪での勝利など、数々のタイトルを手にしています。

競走スタイル

成田選手は、デビュー当初こそ自力中心の走りをしていましたが、現在は追込スタイルに主軸を置いています。特に直線での鋭い差しが評価され、目標不発でも結果を残す追い込み選手として知られています。また、先行選手からも信頼されるマーカーとしても多彩な働きを見せ、その存在感を際立たせています。競輪界において、成田選手は追込選手として屈指の存在とされています。

近年の成果

2023年6月、久留米記念・中野カップレースで優勝し、10年ぶりのGIIIタイトルを獲得しました。日々の練習に打ち込み、成長を続ける成田選手から目が離せません。これからの競輪界における彼の活躍に、大いに期待が寄せられています。

もう一度検索