戦え!ぼくらのヒーロー大集合

戦え!ぼくらのヒーロー大集合

『戦え!ぼくらのヒーロー大集合』は、1976年5月15日にNET（現テレビ朝日）系列で放送された、特撮ヒーローの特別番組です。この番組は、NETと東映が共同で制作し、過去に放送された特撮作品と当時放送中の作品から、選りすぐりの名場面を集めた、夢のような企画でした。

概要

番組の中心となるのは、当時人気を博していた『がんばれ!!ロボコン』のロボコンです。ロボコンが子供たちを東映東京撮影所のスタジオに招き、そこで他の3作品のヒーローたちと共演するという、豪華な内容でした。この番組は、当時NETで放送されていたドラマが中断し、時代劇が再開するまでのつなぎとして企画された、単発の特別番組の第一弾でした。

放送内容

番組は、『ジャイアントロボ』の映像から始まります。ロボが宿敵ギロチン帝王と共に宇宙で爆発するという衝撃的なシーンから、「悪は滅びない」というメッセージと共に、過去のヒーローたちの活躍が次々と映し出されます。『人造人間キカイダー』、『キカイダー01』、『イナズマン』、『イナズマンF』といった、往年の名作ヒーローたちが、それぞれの勇姿を見せてくれます。

そして、『がんばれ!!ロボコン』の映像に移り、ロボコンの失敗や活躍が紹介された後、ロボコンが「ロボット学校」の生徒ロボットたちと共に学校に現れ、子供たちをスタジオに招待します。このシーンは、番組のために新たに撮影されたものでした。

スタジオに集まった子供たちの前に、『秘密戦隊ゴレンジャー』、『アクマイザー3』、『ザ・カゲスター』のヒーローたちが登場し、それぞれの活躍を披露します。総勢10名のヒーローたちが一堂に会する姿は、まさに圧巻です。最後は、ヒーローたちと子供たちが触れ合う心温まるシーンで締めくくられます。

番組中には、全ヒーローのイラストが映し出されるアイキャッチも挿入され、番組をさらに盛り上げました。

映像の整合性について

番組内で使用された映像は、必ずしも本編の内容と完全に一致しているわけではありませんでした。例えば、『キカイダー』の映像では、本来登場しないはずの怪人が登場したり、『イナズマン』と『イナズマンF』の映像が混在していたり、『ロボコン』の居候先が初期の大山家と放映当時の小川家になったりと、映像の編集において、本編との整合性は必ずしも重視されていませんでした。

紹介作品

番組で紹介された作品は以下の通りです。

ジャイアントロボ
人造人間キカイダー
キカイダー01
イナズマン
イナズマンF
がんばれ!!ロボコン
秘密戦隊ゴレンジャー
ザ・カゲスター
アクマイザー3

テーマ音楽

番組のテーマ音楽には、「平和の戦士サナギマン」（インストゥルメンタル）が使用されました。作曲は渡辺宙明が担当しました。

出演者

ロボコンの声：山本圭子
子供たち：東映児童研修所、劇団日本児童
ナレーター：野田圭一

スタッフ

プロデューサー：落合兼武（NET）、平山亨、井上雅央
構成／演出：田口勝彦
* 制作：東映、NET

映像ソフト化

1985年に東映ビデオからVHSとして発売されましたが、現在は廃版となっています。しかし、2002年に発売されたDVD「東映TV特撮主題歌大全集」（VOL.2）のボーナストラックに、番組のオープニングとエンディングが収録されています。また、VHS版には、各作品のオープニング映像も収録されていました。

まとめ

『戦え!ぼくらのヒーロー大集合』は、過去の特撮ヒーローたちの活躍を振り返りながら、当時放送中のヒーローたちとの夢の共演を楽しめる、貴重な番組です。特撮ファンにとっては見逃せない、まさに永久保存版と言えるでしょう。

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