戦争と平和 (1956年の映画)

映画『戦争と平和』(1956年)

キング・ヴィダー監督による1956年公開の映画『戦争と平和』は、レフ・トルストイの同名小説を原作とした、イタリアとアメリカ合衆国の合作映画です。製作はカルロ・ポンティとディノ・デ・ラウレンティス、配給はパラマウント映画が担当しました。

概要

本作は、オードリー・ヘプバーン、ヘンリー・フォンダ、メル・ファーラーらが出演し、壮大なスケールでナポレオン戦争時代のロシアを舞台に、貴族たちの愛と葛藤、そして戦争の悲劇を描いています。オードリー・ヘプバーンにとっては、初のカラー映画、ワイドスクリーン作品への出演となりました。

日本では1956年12月22日に劇場初公開され、その後も何度かリバイバル上映されています。また、テレビ放送もされており、多くの人に親しまれてきました。

ストーリー

物語は、ナターシャ、ピエール、アンドレイの3人を中心に展開されます。原作を大幅にダイジェストした内容で、ナポレオン退却後の荒廃したロストフ邸でナターシャとピエールが再会する場面がラストシーンとなっています。映画の最後は、トルストイの言葉「人生を愛すことは神を愛すことである」で締めくくられます。

キャスト

ナターシャ・ロストワ：オードリー・ヘプバーン
ピエール・ベズーホフ：ヘンリー・フォンダ
アンドレイ・ボルコンスキー公爵：メル・ファーラー

スタッフ

監督：キング・ヴィダー
製作：ディノ・デ・ラウレンティス
製作総指揮：カルロ・ポンティ
原作：レフ・トルストイ
音楽：ニーノ・ロータ
撮影：ジャック・カーディフ

受賞

ゴールデングローブ賞 外国映画賞
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 外国映画賞
英国撮影監督協会賞 最優秀撮影賞（ジャック・カーディフ）

エピソード

大規模なセット：屋内場面は複数の撮影所を使用し、1812年のモスクワ市街地はテヴェレ川沿いに建設されました。
合戦シーンの再現：1万8000人のイタリア軍兵士が動員され、ナポレオン時代の軍服が忠実に再現されました。
コーンフレークの雪：雪嵐のシーンでは、大量のコーンフレークが人工雪として使用されました。
キング・ヴィダー監督は、オードリー・ヘプバーンについて「あの映画を作って以来、彼女ほどあの役に適応できる女性はいない」と絶賛しています。

映像ソフト

2003年12月17日にDVDが発売され、ビデオ・オン・デマンドでも配信されています。

関連情報

戦争と平和 - allcinema
戦争と平和 - KINENOTE
War and Peace - オールムービー（英語）
War and Peace - IMDb（英語）

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