戦後70年千の証言スペシャル

戦後70年 千の証言スペシャル

「戦後70年 千の証言スペシャル」は、2015年にTBS系列で放送された戦争のトークドキュメンタリー番組です。2回にわたって放送され、戦争を体験した人々の証言を通して、戦争の悲惨さや平和の尊さを伝えています。

概要

第1回は「私の街も戦場だった」と題し、日本各地への空襲の様子を、アメリカ軍が撮影したガンカメラの映像を交えて紹介しました。第2回は「今伝えたい家族の物語」と題し、戦争体験者とその家族が対話する様子を通して、戦争の記憶を未来へ繋ぐことの重要性を訴えました。

TBSグループは、戦後70年を迎えた2015年を「千の証言プロジェクト」と位置づけ、TBSテレビだけでなく、TBSラジオやBS-TBSなど様々な媒体で戦争に関連する番組を放送しました。毎日新聞でも「千の証言」シリーズが連載されました。

俳優の佐藤浩市さんが、第1回はナビゲーター、第2回は取材者として出演し、番組を盛り上げました。

第1回放送分は、ギャラクシー賞テレビ部門選奨、月間ギャラクシー賞、日本民間放送連盟賞テレビ報道番組部門優秀賞を受賞するなど、高い評価を受けました。

放送内容

第1回：私の街も戦場だった

アメリカ軍が撮影したガンカメラの映像を通して、日本各地への空襲の様子を鮮明に映し出しました。特に、南九州が徹底的に空襲を受けた背景には、本土決戦の準備があったことが明らかになりました。

また、1945年に発生した湯の花トンネル列車銃撃事件を、杉咲花さん、福田麻由子さんらが出演する再現ドラマで紹介しました。

第2回：今伝えたい家族の物語

瀬戸内寂聴さんをスタジオゲストに迎え、戦争体験者とその家族が対話する様子を通して、戦争の記憶を未来へ繋ぐことの重要性を訴えました。アメリカで入手した日本への空襲の映像について、どの街で撮影されたものなのか、フェイスブック上で情報提供を呼びかける試みも行われました。

スタッフ

番組には、数多くのスタッフが携わっています。以下に主なスタッフを記載します。

宣伝：樋口真佳
編成：鈴木達・荒井麻理子
エグゼクティブプロデューサー：田代秀樹
製作：TBS

評価

視聴率は振るわなかったものの、放送内容については高い評価を受け、ギャラクシー賞など複数の賞を受賞しました。戦争の悲惨さを伝え、平和の尊さを訴えるという番組の趣旨が、多くの人々に共感された結果と言えるでしょう。

「戦後70年 千の証言スペシャル」は、戦争の記憶を風化させず、未来へ語り継いでいくために、重要な役割を果たした番組です。

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