戦慄怪奇ファイル コワすぎ!FILE-02【震える幽霊】

戦慄怪奇ファイル コワすぎ!FILE-02【震える幽霊】解説

概要

『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!FILE-02【震える幽霊】』は、2012年に製作・公開されたホラー作品です。人気シリーズ「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」の第2弾として、多くのファンを魅了しました。名古屋のシネマスコーレにて、前作『FILE-01【口裂け女捕獲作戦】』と交互上映されるワールドプレミア上映を実施。さらに、「史上最恐の劇場版」公開記念イベント「コワすぎ!祭」でも上映され、シリーズ作品の中でも高い注目を集めました。本作品では、シリーズを通して重要な役割を担う夕子や先生といったキャラクターが登場し、工藤に関する設定も徐々に明らかになっていきます。ただし、発売当時、シリーズの継続は未定でした。


あらすじ

前作で失敗に終わった口裂け女捕獲作戦でしたが、意外な収益を上げたことをきっかけに、工藤は新たな企画に着手します。それは、廃墟で震える幽霊を目撃したという若者4人組の投稿映像でした。工藤たちは調査に乗り出すものの、そこで恐ろしい呪いに見舞われます。工藤の機転で難を逃れたものの、彼は調査を続行します。

調査を進めるうちに、投稿者である真野夕子と、彼女が信頼する「先生」という人物に、様々な謎が絡んでいることが分かります。工藤は真相解明に躍起になりますが、夕子は失踪し、先生からは曖昧な対応をされるばかりで、彼の苛立ちは増していきます。ついに我慢の限界に達した工藤は、強引な手段で先生から話を聞き出そうとしますが、逆に投稿者が倒れたり、失踪者が出たり、工藤自身も夕子に似た幽霊に襲われ、入院する事態に陥ります。


登場人物

工藤仁（大迫茂生）： 本作の主人公。市川への態度は相変わらず横柄で、むしろ危険な場所に彼女を連れて行くなど、その粗暴さは増している。前作で入手した呪いの髪飾りを持ち歩き、以降の作品でも除霊道具として頻繁に使用している。奇妙なことに、工藤自身は呪いの影響を受けない。

市川実穂（久保山智夏）：ヒロイン。工藤からは理不尽な扱いを受け続けており、反発する場面も見られる。

田代正嗣（白石晃士）： カメラマン。怪異をいち早く捉えるなど、高い能力を発揮する。暗転した部屋でも素早くカメラを暗視モードに切り替えるなど、技術力の高さも示している。

真野夕子（はるうらら）： 映像投稿者。彼女が誘った心霊スポットで、4人組は幽霊と遭遇する。高木と交際しているものの、倉田とも関係があり、他にも複数の異性と関係を持つバイセクシャルであることが明らかになる。過去にはデリヘル嬢として働いていた経験も持つ。

高木良助（細川佳央）： 真野夕子の彼氏。彼女の浮気を知らない。スピンオフ作品『殺人ワークショップ』では、彼女にDVを行う男として描かれている。

倉田靖（小西平祐）： 上村早苗の彼氏。表面上は彼女を守っているように振る舞うが、心霊スポットで泣き叫ぶ上村を内心では疎ましく思っており、以前から真野と交際していた。真野の特異性を隠していたことから、工藤の怒りを買う。

上村早苗（清瀬やえこ）： 倉田の彼女。怖がりで、廃墟では終始泣きわめいていた。

先生（藤原章）： 真野夕子が慕う謎の男性。うつろな目、支離滅裂な言葉、危なっかしい足取りなどから、何らかの認知障害を患っていると考えられる。真野に対し「作った」と意味深な発言をする。


スタッフ

監督・脚本・撮影・編集：白石晃士

その他、多数のスタッフが参加し、作品を支えました。


評価

『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!FILE-02【震える幽霊】』は、シリーズの中でも特に高い評価を得ています。巧みな演出と、謎めいたストーリー展開、そして個性豊かな登場人物たちが、視聴者に強烈なインパクトを与えました。シリーズファンのみならず、ホラー映画ファンにも広く支持されている作品です。

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