戦術 (アルバム)

アルバム『戦術』について

アイアン・メイデンの17枚目のスタジオアルバム『戦術』（原題：Senjutsu）は、2021年9月3日にリリースされました。このアルバムは、バンドにとって2015年の『魂の書〜ザ・ブック・オブ・ソウルズ〜』以来、約6年ぶりとなる新作で、前作との間での空白期間は最も長いものです。『戦術』は、アイアン・メイデンにとって通算2作目の2枚組アルバムであり、この8年間の間、ギタリストのデイヴ・マーレイがソングライティングに関与しなかった唯一のスタジオ・アルバムでもあります。さらに、1998年の『ヴァーチャル・イレヴン』以来、スティーヴ・ハリスが唯一の作曲者として関わったアルバムでもあります。

アルバムのタイトル「戦術」は、ユニークなアートワークによって強調されています。ジャケットの右側には日本語で「戦術」と書かれており、左側では日本の文字を思わせるスタイルのフォントが使われています。これにより、視覚的にも強い印象を与える作品となっています。

2022年には、新型コロナウイルスの影響で中止された「Legacy of the Beast World Tour」が再開され、セットリストにはアルバムからの「Senjutsu」「Stratego」「The Writing on the Wall」の3曲が加えられました。アルバム収録曲がライブ演奏されることは、ファンにとって特別な意味を持つ瞬間となりました。

アルバムの反響

『戦術』は、全英アルバムチャートで初登場2位を獲得しましたが、これは3作連続の1位には届かず、わずか1,200ユニットの差でドレイクの『Certified Lover Boy』に敗れました。それでも、アルバムは全米でも過去最高の3位を記録し、日本のチャートでも10位を記録するなど、グローバルに強い反響を呼びました。

収録曲

このアルバムには、アイアン・メイデンらしい重厚なサウンドとメロディーが詰まった楽曲が多数収録されています。

参加ミュージシャン

『戦術』には以下のメンバーが参加しています：

• - ブルース・ディッキンソン – ヴォーカル
• - デイヴ・マーレイ – ギター
• - ヤニック・ガーズ – ギター
• - エイドリアン・スミス – ギター
• - スティーヴ・ハリス – ベース、キーボード
• - ニコ・マクブレイン – ドラム

また、プロデューサーにはケヴィン・シャーリーが参加し、ミキシングを手掛けています。

総評

『戦術』は、アイアン・メイデンのキャリアにおける意義深い作品です。音楽的な成熟と進化を示しつつ、ファンの心に響くアルバムとして評価されています。これからのツアーでも、その楽曲たちが生で演奏されるのを楽しみにしています。

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