戦車第3師団 (日本軍)

戦車第3師団

戦車第3師団は、大日本帝国陸軍の機甲師団の一つであり、その歴史は1942年（昭和17年）に中国戦線で編成されたことに始まります。当初、この師団は4個の戦車連隊、1個の機動歩兵連隊、そして1個の機動砲兵連隊を主要な構成部隊としていました。

編成と沿革

1942年6月、戦車第3師団は駐蒙の騎兵集団を改編して編成されました。編成後、北支那方面軍の駐蒙軍に属し、中国戦線での作戦活動に従事しました。1944年4月には、北支那方面軍の第12軍に編入され、大陸打通作戦に参加しました。この作戦は、日本軍が中国大陸における支配地域を拡大し、補給路を確保するための重要な戦略でした。

1944年7月には、師団の一部である戦車第6旅団が湘桂作戦に参加しました。湘桂作戦は、中国南部の湖南省と広西省を舞台とした大規模な作戦であり、日本軍はここで大きな戦果を挙げようとしましたが、激戦が繰り広げられました。1945年3月には、老河口作戦に参加しました。この作戦は、中国湖北省北西部の戦略拠点を巡る戦いで、日本軍はここでも厳しい戦闘を強いられました。

師団の概要

戦車第3師団は、その機甲戦力と機動力を活かして、中国各地の作戦に参加しました。戦車を中心とした部隊構成は、当時の陸軍において重要な役割を担っていました。しかし、戦局の悪化とともに、物資の不足や敵の抵抗激化に直面し、その活動は困難を増していきました。

歴代師団長

• - 西原一策 中将：1942年12月1日 - 1944年1月7日
• - 山路秀男 中将：1944年1月7日 - 終戦

参謀長

• - 渡部富士雄 大佐：1942年12月1日 - 1943年8月2日
• - 橋本通義 大佐：1943年8月2日 - 1944年11月15日
• - 向田宗彦 大佐：1944年11月22日 - 終戦

所属部隊

戦車第3師団は、複数の戦車連隊、機動歩兵連隊、機動砲兵連隊などで構成されていました。これらの部隊は、それぞれの役割に応じて、各種作戦に参加しました。

脚注

特になし

参考文献

• - 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
• - 外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。
• - 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
• - 原剛・安岡昭男編『日本陸海軍事典コンパクト版（上）』新人物往来社、2003年。

関連項目

• - 大日本帝国陸軍師団一覧

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