戸塚進也

戸塚進也について



戸塚進也（とつか しんや、1940年1月2日生まれ）は、日本の通産官僚であり、政治家としても活躍した実力者です。彼は、静岡県において衆議院議員（3期）、参議院議員（2期）、初代掛川市長を歴任し、現在は財団法人日韓文化交流基金の理事や社団法人静岡県茶業会議所の理事を務めています。

来歴



戸塚は静岡県静岡市に生まれ、政治家の戸塚九一郎は叔父にあたります。彼は玉川学園で学び、その後1959年に通商産業省（現：経済産業省）に入省しました。最初は軽工業局で活躍し、1961年に退官後、平喜百貨店に転職しました。会社員の傍らで日本大学法学部を卒業し、以後同社の常務取締役を務めました。

1967年には旧掛川市議会議員に当選し、次第に政治家としての道を歩み始めます。1974年の参院選で自由民主党公認で当選し、その後も1980年、1983年と再選を果たしました。この頃、彼は田中角栄に強い影響を受け、七日会（田中派）の幹事も務めました。

しかし、1993年の総選挙では落選し、その後は小選挙区比例代表並立制の影響で新たな選挙区へ移るも、党内の支持母体との摩擦が生じ、選挙で苦しい結果が続きました。国政から遠ざかる日々が続いた後、2005年に新設された掛川市の市長選挙に当選し、再び地方政界へ戻りました。ただし、2009年の再選を目指す選挙では敗北し、政治的な立場が揺らぐこととなりました。

政策と課題



戸塚市長の任期中には、多くの意思決定に対し、市議会との対立が目立ちました。特に、彼自身の親族の人事を議会に提案した際には、議会からの強い反発を受け、その後の収入役人事も波乱の展開を見せました。また、肝心の財政再建についても、掛川市の借入金総残高が急増する一方で、市の業務運営に支障をきたしました。彼は将来負担比率が著しく悪化したにも関わらず、財政運営には悲観的にならないと主張しました。

また、掛川駅の耐震性を巡る問題でも、その建て替えを要請したものの、議会の反発を受け、駅舎の適切な取り扱いに関して厳しい議論が交わされました。さらに、合併構想を提言する一方で、複数の市との連携を進める難しさも抱えていました。

個人的な発言や活動



戸塚は掛川市と姉妹都市関係の構築に熱心であり、ブラジルのカフェラジア市との提携についても前向きな姿勢を示しました。ただ、彼の政治キャリアは全て順風満帆ではなく、消防長人事に関する政令違反が問題視されるなど、数々の不祥事も報じられています。

略歴



戸塚進也の影響力と彼の政界への貢献は、静岡県の政治や経済において重要な一章を形成しています。ただ、彼の政治的な手腕には賛否が分かれ、今後の動向や活動に注目が集まっています。

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