戸畑共同火力

戸畑共同火力株式会社の概要と沿革

戸畑共同火力株式会社は、福岡県北九州市に本社を置く発電事業者であり、九州電力と八幡製鐵（現在の日本製鉄）の共同出資によって設立されました。1997年に設立されたこの会社は、主に同社内で発生する副生ガス、さらには北九州エル・エヌ・ジーから供給される液化天然ガス（LNG）を燃料にして火力発電を行っており、安定した電気供給に寄与しています。2024年10月には、大分共同火力株式会社を合併し、「九州共同発電株式会社」という新たな商号に変更されました。

設立からの歩み

戸畑共同火力は、1967年8月に九州電力と八幡製鐵の共同出資によって設立されました。設立当初、すぐに電気事業の許可を申請し、1971年には第2号機が営業運転を開始するなど、順調な運営を開始しました。

• - 1969年: 八幡製鐵が富士製鐵と合併し、新日鉄が発足。さらにこの年、北九州市との間で公害防止協定を締結しました。
• - 1971年6月: 第2号機の運転を開始。
• - 1972年7月: 第3号機が営業運転を始め、より多くの電力を生み出せる体制が整いました。

当初は重油を燃料としていた発電所ですが、1977年4月にはLNGへの燃料転換を行い、その後は純度の高いエネルギーを使って火力発電を行えるようになりました。1990年代には、安全性や環境保護の面でも認められ、様々な表彰を受けることとなります。

発展の軌跡

• - 1989年3月: 第1号機の廃止を経て、1992年に九州通商産業局長から高圧ガス保安優良製造所の表彰を受けました。
• - 2002年6月: 累積発電電力量が1,500億kWに達成。
• - 2004年2月: 第2号機での石炭混焼ボイラ運転を開始し、さらなる効率化を図りました。
• - 2007年3月: 2010年から2025年の運営継続について合意が得られ、第5号機の建設の検討が始まりました。
• - 2010年4月: 第5号機が営業運転を開始し、発電所の生成能力がさらに向上しました。

未来への展望

2024年には大分共同火力株式会社を合併し、商号を九州共同発電株式会社へと変更しました。これにより、さらなる事業の発展が期待されており、地域への貢献もより一層重要なものとなるでしょう。これからも戸畑共同火力株式会社は、持続可能なエネルギー供給に努め、地域社会に寄与していく方針です。

まとめ

戸畑共同火力株式会社は、その発電所を通じて電力を安定的に供給し、また環境保護にも力を入れながら、1967年の設立からの長い歴史を持つ企業です。九州共同発電株式会社へと生まれ変わった今、さらなる成長と発展を遂げていくことが期待されています。

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