房総エキスプレス

有限会社房総エキスプレスについて

有限会社房総エキスプレス（以下、房総エキスプレス）は、1987年に千葉県君津市に本社を設立したバス事業者です。初めは中型・小型バスを7台保有し、貸切バスの事業を開始しました。以来、バスツアーの取り組みを強化し、特に「アクアツアー」として知られる格安バスツアーを通して、多くの人々にサービスを提供しています。

事業展開

房総エキスプレスは、貸切バスの専門事業者であり、千葉県内を出発地とするバスツアーを展開しています。特に、「アクアツアー」は日帰りの短距離ツアーが中心であり、旅行代理店を介さずに自社で企画・運営することで、リーズナブルな価格でツアーを提供しています。企業からの委託に基づく送迎バスの運行も行っており、幅広いニーズに応えています。

代表取締役社長の溝口篤志氏は、1983年に千葉県立君津高等学校を卒業し、社の公式SNSとして2011年よりTwitterを運営し、バスツアー情報を広く発信しています。また、「アクアツアー」のFacebookページも開設し、ツアーの様子を更新し続けています。

企業体制の変遷

1999年には、事業免許譲渡を経て株式会社房総エキスプレスホールディングスを設立し、木更津市に本社を移転しました。これによって、房総エキスプレスはホールディングスグループの一員となりました。さらに、2013年には羽田空港交通株式会社を設立し、神奈川県川崎市に本社を置くこととなりました。

重要なポイントとして、羽田空港交通は、空港連絡バスを運行していないことが挙げられます。同社は貸切バス専業事業者であり、都市間移動のためのバス運行は行っていません。

運行の変遷と新型コロナウイルスの影響

2000年代に入ると、規制緩和により都市間ツアーバスが増加する中、房総エキスプレスも新たなビジネスとして東京湾アクアライン経由の都市間ツアーバス「東京アクアライナー」を運行開始しました。これは通勤客向けに設計され、平日朝晩に往復運行されましたが、2013年の新高速乗合バス制度施行に伴い運行を休止することとなりました。

それ以降、房総エキスプレスは新型コロナウイルス感染症の影響に直面しました。2020年2月には「JAXA筑波宇宙センター見学ツアー」が最後のツアーとなり、その後の「アクアツアー」の中止を余儀なくされました。2021年になってもツアー再開は行われず、厳しい環境が続いています。

車両とサービス

房総エキスプレスでは、いすゞや三菱ふそう製のバスを含む観光バスと、企業送迎などで利用される中型・小型バスを保有しています。特に、いすゞ・ガーラやエアロバスシリーズは多くの人々に親しまれています。また、バスファン向けのツアーも実施しており、バス愛好者に特化したサービスも提供しています。

まとめ

房総エキスプレスは、千葉県君津市に本社を構えるバス事業者で、過去数十年にわたって地域密着型のサービスを提供してきました。今後の展開や新たなビジネスモデルの構築が、持続的な成長の鍵となることでしょう。地域旅行の重要性が再認識される中で、房総エキスプレスの役割が期待されています。なお、同社は千葉県バス協会の会員ではありませんが、これまでの営業基盤と信頼を礎に、地域の移動手段としての地位を築いています。

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