扇沢駅

扇沢駅の概要と歴史

基本情報

扇沢駅（おうぎざわえき）は、長野県大町市に位置する関電トンネル電気バスの停留所です。その特徴として、立山黒部アルペンルートの長野県側の入口であり、観光客の多くが訪れる場所となっています。かつては関電トンネルトロリーバスの鉄道駅として運営されていましたが、2018年に鉄道事業が廃止され、2019年4月からは電気バスにサービスが転換され、現在は事実上の自動車駅として機能しています。なお、当駅が属する長野県は中部電力パワーグリッドの送配電エリアでもあります。

駅の施設

扇沢駅は地上3階建てで、観光客向けの施設も充実しています。1階にはきっぷうりばがあり、観光客はここでバスのチケットを購入することができます。2階には「レストラン扇沢」と改札口が設けられており、バスを待つ間に食事を楽しむことができるのも魅力です。3階にはホームと屋上展望台があり、周囲の壮大な自然を眺めることができます。旅客業務は関電アメニックスに委託されており、運行管理は関電の社員が担当しています。

歴史

扇沢駅は1964年の開業以来、地域の重要な交通拠点となっていました。しかし、2018年12月1日にトロリーバスの鉄道事業が廃止され、鉄道駅としての役割を失いました。翌年の2019年4月15日には関電トンネル電気バスの運行がスタートし、新たな形態での営業が開始されました。

周辺施設およびアクセス

駅の周辺には、観光名所である「扇沢総合案内センター」があり、ここにはトロリーバスの車両が展示されているほか、「トロバス記念館」も併設されています。この記念館は2021年にオープンしており、訪れる観光客に歴史的な価値を伝えています。また、「レストラン扇沢」では美味しい地元料理を楽しむことができ、バスを待つ間のひとときを過ごすことができます。

バス路線とアクセス

扇沢駅からは、アルピコ交通や北アルプス交通によって様々な路線が運行されています。例えば、日向山高原や大町温泉郷、信濃大町駅方面への便があり、観光客は豊かな自然環境や温泉地を訪れることができます。また、高速バスも運行されており、新宿から直通の便も利用可能です。繁忙期には駐車場が満車となることが多いため、約8km大町寄りの籠川臨時駐車場からの無料シャトルバスも利用できます。これにより、訪れる観光客は便利にアクセスできる環境が整っています。

まとめ

扇沢駅は、その歴史的背景と観光地としての重要性から、訪れる人々にとって特別な場所であります。立山黒部アルペンルートの玄関として、また名称に関電が含まれることからも、地域のエネルギー供給とも密接に関連している点も見逃せません。今後も、多くの人々に利用され続けることが期待される駅です。

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