抑肝散加陳皮半夏

抑肝散加陳皮半夏（よくかんさんかちんぴはんげ）は、漢方薬の一種であり、基本処方である抑肝散に、陳皮（ちんぴ）と半夏（はんげ）という二つの生薬を加えたものです。この処方は、精神的な緊張や興奮が強く、それが様々な症状として現れる場合に用いられます。

構成生薬

抑肝散加陳皮半夏は、以下の9つの生薬から構成されています。

白朮（びゃくじゅつ）
茯苓（ぶくりょう）
川芎（せんきゅう）
釣藤鈎（ちょうとうこう）
当帰（とうき）
柴胡（さいこ）
甘草（かんぞう）
陳皮（ちんぴ）
半夏（はんげ）

これらの生薬が相互に作用し、心身のバランスを整える効果を発揮します。

効能・効果

抑肝散加陳皮半夏の主な効能・効果は、以下の通りです。

神経症
不眠症
小児夜なき
小児疳症（しょうにかんしょう）
更年期神経症
高血圧または動脈硬化による神経症状
小児夜啼症（しょうにやていしょう）

特に、虚弱な体質で、些細なことでイライラしたり、神経が過敏になっている状態に適しています。また、夜泣きや疳の虫といった小児特有の症状にも効果が期待できます。

使用上の注意

抑肝散加陳皮半夏は、比較的安全な漢方薬とされていますが、服用に際しては以下の点に注意が必要です。

医師または薬剤師に相談の上、服用してください。
他の薬剤との併用には注意が必要です。
副作用として、まれに胃部不快感、食欲不振、下痢などが現れることがあります。これらの症状が現れた場合は、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。

その他

抑肝散加陳皮半夏は、ツムラ、クラシエホールディングス、小太郎漢方製薬などの製薬会社から販売されています。医療用医薬品と一般用医薬品（OTC医薬品）の両方があります。

関連情報

易怒性: 怒りやすい、イライラしやすい状態。
抑肝散: 抑肝散加陳皮半夏の基本となる処方。

外部リンク

抑肝散加陳皮半夏 - クラシエホールディングス
* 抑肝散 - ツムラ

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