折原巳一郎

折原巳一郎（おりはら みいちろう）

生涯

折原巳一郎は、1869年（明治2年）9月12日、群馬県邑楽郡に生まれました。父は庄屋、村長、県会議員を務めた折原逸太郎です。第一高等学校を経て、1896年に帝国大学法科大学を卒業しました。同年、内務省に入省し、警保局戸籍課に配属されました。同年12月には、文官高等試験行政科試験に合格し、官僚としての道を歩み始めます。

内務官僚としてのキャリア

1897年、愛媛県参事官に任ぜられたのを皮切りに、静岡県、和歌山県の各参事官、大阪府第三部長、滋賀県事務官・第一部長兼第三部長、福岡県、兵庫県の各内務部長などを歴任しました。これらの役職を通じて、地方行政の実務経験を豊富に積み重ねました。

1913年6月には奈良県知事に就任し、その後、島根県、千葉県、兵庫県の各県知事を歴任しました。県知事として、地方行政の長として手腕を発揮し、各県の発展に貢献しました。1923年10月に退官するまで、長年にわたり地方行政に尽力しました。

政治家としての活動

1924年5月、第15回衆議院議員総選挙に兵庫県第一区から政友本党の候補として出馬し、当選を果たしました。衆議院議員としては、一期を務めました。地方行政の経験を生かし、国政にも積極的に関与しました。

死去

折原巳一郎は、1933年（昭和8年）11月13日に生涯を閉じました。地方行政と国政の両面で活躍した彼の功績は、後世に語り継がれています。

まとめ

折原巳一郎は、内務官僚として地方行政に長年携わり、その後、衆議院議員としても活躍した人物です。彼のキャリアは、明治から昭和初期にかけての日本の政治・行政の変遷を映し出すものであり、地方行政と国政の両面から日本社会の発展に貢献しました。

参考資料

上田正昭他『日本人名大辞典』講談社、2001年。
歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
衆議院・参議院編『議会制度七十年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1962年。
秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。

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