掛川バスサービス

掛川バスサービスについて

掛川バスサービス株式会社は、静岡県掛川市に本社を置く、静鉄グループに属する乗合バスの運行を行う企業です。主に、掛川市の自主運行バスを受託し、地域住民の移動手段を提供しています。1987年に設立されたこの会社は、元々静岡鉄道が全額出資して設立されたもので、以来地域交通の一翼を担っています。

会社の住所と施設

掛川バスサービスの本社所在地は、静岡県掛川市葛川字山崎452-1で、東海道本線や新幹線の線路に近い県道37号沿いに位置しています。営業所は、以前静岡鉄道の営業所として使用されていた施設を活用しており、貸切バス事業を行う静鉄ジョイステップバス掛川営業所と共用しています。

設立の背景

掛川バスサービスは、1980年代後半に大井川鉄道が掛川市エリアの路線バス事業から撤退を決定したことを受けて設立されました。この背景には、地域の交通手段を維持するためのニーズがあったことが挙げられます。設立当初は大井川鉄道の路線を引き継ぎ、貸切代替バスとして運行していましたが、1990年代に入るとさらに多くの不採算路線を受託し、事業を拡大していきました。

現在の運行内容

掛川市の自主運行路線には、「市街地循環線 南回り」や「東循環線」、「満水線」といった路線があり、近年では2000年代以降にこれらの運行を担当しています。特に市街地循環線は、掛川駅と市役所の間を結び、便数も確保されています。このような公共交通網の一環として、乗客の利便性向上に努めています。

運行の沿革

• - 1987年11月: 掛川バスサービス株式会社が設立。
• - 1988年3月: 大井川鉄道から「東山線」と「粟本線」部分を承継し運行開始。
• - 1990年6月: 静岡鉄道の「桜木線」「倉真線」「居尻線」などを受け継ぎ、運行スタート。
• - 2003年5月: 掛川市のコミュニティバス「市街地循環線 南回り」の運行を開始。
• - 2007年4月: 市自主運行バス「東循環線」の運行を開始。
• - 2021年9月: 満水線を廃止。

これらの沿革は、掛川地域におけるバスサービスの変遷を示しています。それぞれのステージで運営方針や運行内容の見直しを行い、地域のニーズに応じた交通を提供しています。

現在の路線

現在運行されている主な路線には、桜木線、居尻線、倉真線、粟本線、東山線などが含まれます。各路線は日々運行されており、平日に定期便が設定されています。特に桜木線や居尻線では、バス停がない場所でも乗降が可能なフリー乗降区間が設けられ、利用者に便利なサービスを提供しています。

運賃と乗車券

市街地循環線は均一運賃とし、他の路線は初乗り200円、最高300円となっています。また、ジーネットとの共通回数券を導入し、利便性を高めています。ICカードの導入は行われていませんが、地域密着型のサービスを目指しています。

車両の現状

掛川バスサービスの車両は、日野、三菱、日産ディーゼルなど、複数のメーカーから提供されています。特に日野製の車両が多く、カラーリングは関連する他のバス路線とともにしずてつジャストラインのデザインに基づいています。

このように、掛川バスサービスは地域の公共交通の一翼を担い、地域の人々の移動をサポートする役割を果たしています。

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