摂津峡温泉

摂津峡温泉：都会の喧騒を忘れさせる、自然豊かな秘湯

大阪府高槻市に位置する摂津峡温泉は、近郊都市部から程近い場所にありながら、豊かな自然に囲まれた静寂の温泉地として知られています。複数の源泉を持ち、それぞれ異なる泉質が特徴で、訪れる人に多様な癒しを提供しています。

温泉の特徴

摂津峡温泉は、大きく分けて「湯元摂津峡温泉」、「摂津峡花の里温泉1号泉」、「摂津峡花の里温泉2号泉」の3つの源泉からなります。

湯元摂津峡温泉: 含放射線アルカリ泉で、泉温は21度と比較的低めです。肌に優しく、穏やかな温かさで身体を癒します。
摂津峡花の里温泉1号泉: 単純アルカリ泉で、泉温は28度です。肌触りが柔らかく、保湿効果も期待できます。
摂津峡花の里温泉2号泉: 濃厚な重曹泉で、泉温は42度とやや高めです。独特のツルツルとした肌触りが特徴で、美肌効果も期待できます。毎分453リットルという豊富な湯量を誇り、多くの浴槽はもちろん、シャワーやカランにも惜しみなく使用されています。

温泉施設

現在、摂津峡温泉には「山水館」と日帰り入浴施設「祥風苑」の2つの施設があります。

山水館: 摂津峡沿いに位置し、山間の静寂な雰囲気を満喫できます。宿泊施設も備えており、ゆっくりと温泉と自然を満喫したい方におすすめです。将棋の王将戦の会場として使用された実績も持ちます。
祥風苑: 田園地帯に位置し、のどかな風景の中で温泉を楽しめます。日帰り入浴施設として、地元住民や観光客に親しまれています。豊富な湯量を誇る2号泉を使用し、多くの湯船だけでなく、シャワーやカランにも温泉が供給されています。公衆浴場条例に従い、塩素処理が施されています。

それぞれの施設が離れて立地しているため、一般的な温泉街のような賑わいはありません。しかし、それがかえって静寂な空間を求める人々にとって魅力となっています。都会の喧騒から離れ、自然に抱かれるようにして温泉を楽しみたい方にとって最適な場所と言えるでしょう。

歴史

摂津峡温泉の歴史は、1984年にボーリング調査で「摂津峡花の里温泉1号泉」が発見されたことに始まります。その後、2002年には「摂津峡花の里温泉2号泉」を利用した「祥風苑」が開業しました。

かつては、摂津峡の入り口付近に「かじか荘」という旅館が存在していましたが、2010年に営業を停止しています。

アクセス

摂津峡温泉へのアクセスは、車と公共交通機関の両方を利用できます。

車: 大阪府道115号萩谷西五百住線、大阪府道・京都府道6号枚方亀岡線を利用します。
* 公共交通機関: JR高槻駅北口から高槻市営バス（系統50、51番）に乗車し、「塚脇」バス停で下車します。「祥風苑」までは徒歩約5分、「山水館」までは徒歩約15分です。山水館は宿泊者向け送迎バスも運行しています。

まとめ

摂津峡温泉は、自然豊かな環境と、多様な泉質を持つ温泉が魅力の、隠れ家的な温泉地です。都会の喧騒から離れ、静寂の中で心身ともに癒されたい方にとって、最適な場所と言えるでしょう。近隣には観光スポットも多く、日帰りでも、宿泊を伴う旅行でも、充実した時間を過ごすことができます。

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