政府 (スウェーデン)

スウェーデン政府：行政を司る機関

スウェーデン政府（Regeringen）は、国の行政を担う中枢機関です。リクスダーゲン（国会）の議決に基づき、国会議長が任命する首相（statsminister）と、首相によって指名される国務大臣（statsråd）によって構成されています。

概要

1975年の憲法改正以前は、「国王陛下の政府（Kungl. Maj:ts regering）」が正式名称でした。しかし、憲法改正により国王が政治的権能を失ったため、現在の名称に変更されました。メディアでは「Regeringen」と定冠詞付きで呼ばれることが多いですが、国際ニュースなどでは「スウェーデン政府（Sveriges regering）」と呼称されることもあります。

国務大臣は、各省の大臣のほか、特定の分野を担当する特命大臣として各省に配置されることがあります。スウェーデンの中央省庁は、政権交代時や総選挙直後などに、日本よりも頻繁に統合・改廃が行われます。日本の外局に相当する官庁（○○ verket）も同様に、統廃合や所管省庁の変更が頻繁に行われます。そのため、総選挙の際には、官公庁の変化に注意が必要です。

行政機関

2022年10月の総選挙後の主な行政機関は以下の通りです。

首相官邸 (Sveriges statsministrar tjänstebostad) - 主管大臣：首相
雇用省 (Arbetsmarknadsdepartementet) - 主管大臣：雇用・統合大臣
財務省 (Finansdepartementet) - 主管大臣：財務大臣
国防省 (Försvarsdepartementet) - 主管大臣：国防大臣
農村・インフラ省(landsbygdens infrastruktur) - 主管大臣：農村大臣
司法省 (Justitiedepartementet) - 主管大臣：司法大臣
文化省 (Kulturdepartementet) - 主管大臣：文化大臣
気候・企業省 (klimatföretag) - 主管大臣：エネルギー・ビジネス・産業大臣
保健社会省 (Hälso- och socialdepartementet) - 主管大臣：社会大臣
教育研究省 (Utbildnings- och forskningsdepartementet) - 主管大臣：教育大臣
外務省 (Utrikesdepartementet) - 主管大臣：外務大臣

これらの省庁に加え、日本の外局に相当する独立性の高い行政機関として、委員会や庁が存在します。これらの委員会や庁の所管省庁も、省庁の統廃合と同様に頻繁に変更されます。

関連項目

スウェーデン
スウェーデンの行政機関
左翼党)
社会民主労働党)
緑の党)
中央党)
穏健党)
国民党自由)
キリスト教民主党)

外部リンク

* Regeringen och Regeringskansliet (スウェーデン語・英語)

もう一度検索