文山駅

文山駅の概要

文山駅（ムンサンえき）は、韓国の京畿道坡州市文山邑に所在する、韓国鉄道公社（KORAIL）が運営する京義線の駅です。この駅は、京義線の中でも特に歴史的な意義を持つ地点となっています。

駅の歴史

文山駅は1906年4月3日に開通し、当初は汶山駅として知られていました。1908年からは正式に旅客営業が始まりましたが、1953年には朝鮮戦争の休戦によって、当駅が韓国側京義線の最北端の駅となりました。この時点で、京義線は長年にわたり軍事境界線を挟んで分断されていました。文山駅は、その後半世紀にわたって韓国側の終着駅としての役割を果たしました。重要な歴史的背景を持つ「鉄道中断点」の標識が建てられたのもこの期間でした。

2000年、南北首脳会談が行われ、両国間の分断鉄道接続が合意されたことを受け、文山駅は2001年より途中駅へと復帰しました。更に2009年には首都圏電鉄網に組み込まれ、ソウル駅との複線電化が完了しました。2020年には臨津江駅まで電化が延伸されましたが、運行系統が分割され、乗り換えが必要となります。

駅の構造

文山駅は、島式ホームを含む地上駅で、現在3面6線を有しています。1-4番線は京義・中央線が利用し、5-6番線は以前運行されていたDMZ-train用のりばとして使用されていましたが、現在は閉鎖されています。駅舎は西側に位置しており、跨線橋によってホームと結ばれています。

利用状況

文山駅の近年の利用状況は、日増しに増加しています。2009年の開業当初からの利用者数が示す通り、利用者は増加傾向にあります。この駅は、周辺に文山郵便局、坡州警察署、文山邑事務所、バスターミナルなどが含まれる重要な交通ハブとなっています。さらに、周囲には多くの学校や商業施設も存在し、地域住民にとってアクセスしやすい場所となっています。

周辺情報とアクセス

駅周辺には、文山初等学校や坡州高等学校、文山高等学校があり、多くの学生が利用する交通の要所でもあります。また、ホームプラス坡州文山店などの商業施設も近くに位置し、地域住民にとって便利な環境が整っています。路線バスも運行されており、他の地域へのアクセスも容易です。

文山駅は、韓国鉄道の交通網の中で特異な位置を占めており、その歴史と現状が多くの人々の利用を支えていると言えるでしょう。これからの発展にも期待が寄せられます。

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