新プノンペン国際空港

新プノンペン国際空港 (Takhmao Techo International Airport)

新プノンペン国際空港は、カンボジアの首都プノンペン中心部から南へ約35km離れたカンダル州に建設中の国際空港です。この空港は、既存のプノンペン国際空港の拡張が困難になったため、新たな国際空港として建設されることになりました。

建設の背景

プノンペン国際空港は、航空需要の増加に対応するため拡張工事が続けられていましたが、周辺住民の反対運動などにより拡張が困難になっていました。一時、プノンペンから北西約60kmのコンポンチュナン空港を改良する案も検討されましたが、2016年6月、カンボジア政府は新空港建設を決定しました。

建設場所と費用

2018年1月、新空港はプノンペン中心部から南へ約30kmの場所、チェアング・ラング湖の埋め立て地とカンダル州タクマウ付近に建設されることが決定しました。総開発費用は15億ドルと見積もられています。

資金調達と運営

空港の開発は、カンボジアのコングロマリットであるOverseas Cambodia Investment Corporation(OCIC)が90%、カンボジア民間航空局(SSCA)が10%を負担し、Cambodia Airport Investment Co., Ltd.(CAIC)が設立されました。OCICは中国開発銀行から11億ドルの融資を受けており、CAICは主にカンボジア国内からの投資を募っています。

カンボジア国内の既存の3つの国際空港（プノンペン、シェムリアップ、シアヌークビル）は、フランスのヴァンシ・エアポートが出資するCambodia Airportsが2040年までの運営契約を結んでいますが、新空港は中国系企業による運営になると報道されています。

名称

2021年12月、カンボジア情報省は、新空港の名称を「タクマウ・テチョ国際空港 (Takhmao Techo International Airport)」と発表しました。報道によっては、「テチョ・クロン・タクマウ国際空港 (Techo Krong Takhmaoo International Airport)」や「テチョ国際空港 (Techo International Airport (TIA) )」とも呼ばれています。

空港の概要

開発総費用: 15億ドル
空港敷地面積: 2,600ヘクタール（世界で9番目の広さ）
ICAO飛行場基準コード: 4F（エアバスA380、ボーイング747-8などの大型機に対応）
管制塔の高さ: 108メートル
滑走路長: 4,000メートル（開港時1本）
開港目標: 2025年
年間利用見込み:
開港時: 1,300万人
2030年: 3,000万人
2050年: 5,000万人

空港建設は中国の中国冶金科工集団が受注しており、2021年5月時点で建設の40%が完了しています。2024年半ばには完工し、2025年の開港を目指しています。

アクセス

空港へのアクセスとして、全長21kmの高速道路が建設されています。

関連情報

カンボジアの空港の一覧
プノンペン国際空港
シェムリアップ・アンコール国際[[空港]]
ダラサコール国際空港
一帯一路
New Phnom Penh Airport - OCIC
* カンボジア民間航空局


この新空港は、カンボジアの航空輸送能力を大幅に向上させ、地域経済の発展に大きく貢献することが期待されています。

もう一度検索