新・喜びも悲しみも幾歳月

『新・喜びも悲しみも幾歳月』は、1986年に公開された映画であり、1957年に公開された木下惠介監督の『喜びも悲しみも幾歳月』を、監督自身がリメイクした作品です。

ストーリー

この映画は、転勤の多い燈台守一家の生活を13年間にわたって描いています。日本の各地にある燈台が舞台となっており、京都府の経ヶ岬灯台、青森県の尻屋埼灯台、東京都の八丈島灯台、静岡県の石廊埼灯台、大分県の水ノ子島灯台などが登場します。これらの燈台を舞台に、家族の喜びや悲しみ、そして絆が紡がれていきます。

制作

原作・脚本・監督は、木下惠介が担当しています。撮影は岡崎宏三、主題歌「海辺の旅」は加藤登紀子が歌っています。

キャスト

杉本芳明：加藤剛
杉本朝子：大原麗子
大門敬二郎：中井貴一
長尾由起子：紺野美沙子
杉本雅子：篠山葉子
杉本邦夫：植木等
長尾猛：田中健

スタッフ

監督：木下惠介
撮影：岡崎宏三
照明：佐久間丈彦
音楽：木下忠司
録音：島田満
美術：芳野尹孝
プロデューサー：脇田雅丈

主題歌

「海辺の旅」（歌：加藤登紀子）
作詞：岩谷時子
作曲：木下忠司
編曲：川村栄二

受賞

第10回日本アカデミー賞 最優秀助演男優賞：植木等
第60回キネマ旬報ベスト・テン 助演男優賞：植木等
第41回毎日映画コンクール 男優助演賞：植木等
第10回日本アカデミー賞 優秀助演女優賞：紺野美沙子
第11回山路ふみ子映画賞女優賞：大原麗子

作品の魅力

『新・喜びも悲しみも幾歳月』は、日本の美しい風景を背景に、家族の愛と絆を描いた感動的な作品です。燈台守という特殊な職業を通して、人々の生活や感情が丁寧に描かれています。木下惠介監督ならではの繊細な演出と、加藤剛や大原麗子をはじめとするキャストの演技が、観る者の心を揺さぶります。また、加藤登紀子が歌う主題歌「海辺の旅」は、映画のテーマを象徴する美しいメロディーで、作品の感動をさらに深めます。

参考文献

『新編 天才監督木下惠介』 論創社、2013年　ISBN 978-4846012472
『天才監督木下惠介』 新潮社、2005年 ISBN 410337408X
“木下恵介の全作品（映画作品）より 新・喜びも悲しみも幾歳月”. 木下恵介生誕100年プロジェクト. 2015年11月28日閲覧。

外部リンク

* 新 喜びも悲しみも幾歳月 - 国立映画アーカイブ

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