新井和広

新井 和広について

新井 和広（あらい かずひろ）は1968年生まれの日本の歴史学者で、現在は慶應義塾大学の教授として活動しています。彼はまた、日本中東学会の元事務局長も務め、その専門性とリーダーシップを発揮してきました。

学歴と経歴

新井氏は1991年に埼玉大学工学部機械工学科を卒業しましたが、その後の学問の道を歩むことになります。1998年にはミシガン大学大学院の近東研究学科を修了し、その後2004年に同大学でPh.D.を取得しました。このように学術的な基盤を確立した後、同年から東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所で非常勤研究員として挨拶し、研究と教育に専念しました。2006年には助教に昇進し、その後2008年には慶應義塾大学商学部の専任講師に就任しました。2010年には准教授に昇進し、2017年には教授となりました。

学界での彼の役割も多岐にわたります。2005年からは日本イスラム協会の運営委員および編集委員として活動し、2011年からは日本中東学会の事務局長を務めるなど、国際的な学術コミュニティにおいても影響力を持つ人物です。

研究と著作

新井和広氏の研究は主に中東、特にアラブ地域に関する歴史に焦点を当てています。彼の著作には、以下のような重要な作品があります。

• - 「Arabs under Japanese Occupation: A Preliminary Overview」(Senri Ethnological Studies 55, 2001年)
• - 「An Attempt to Reform Hadramawt in the Early Twentieth Century: A Preliminary Analysis of the ‘Truth Society（Jam ‘iyyat al-Haqq）’ of Tarim」(Memoirs of the Research Department of The Toyo Bunko 65, 2008年)
• - 博士論文「Arabs who Traversed the Indian Ocean: The History of the al-‘Attas Family in Hadramawt and Southeast Asia, c.1650─ c.1960」(2004年)

また、著書としては次のような作品も手掛けています。

• - 『インドネシア検定 : インドネシア検定公式テキスト』(めこん, 2010年)
• - 『解題:ジャウィ定期刊行物の状況』(アジア文化研究所, 2012年)
• - 『ジャウィ文字でつながる東南アジア・イスラーム世界 : ジャウィ定期刊行物創刊号巻頭言』(上智大学アジア文化研究所, 2012年)
• - 『グループ学習入門 : 学びあう場づくりの技法 : アカデミック・スキルズ』(坂倉杏介と共著, 慶應義塾大学出版会, 2013年)

さらに、彼の論文の中には「Revival’ of the Hadhrami Diaspora? Networking through Religious Figures in Indonesia」(Brehony, Noel et.al eds. Hadhramaut and its Diaspora: Yemeni Politics, Identity and Migration, London: I.B. Tauris, March 2017)などもあり、各国での研究の成果を発表してきました。

まとめ

新井氏は、その卓越した研究と教育活動により、日本の中東学界において重要な存在となっています。彼の幅広い専門知識とリーダーシップは、多くの学生や研究者たちに影響を与え続けています。今後も彼の研究や教育活動がどのように発展していくか、注目が集まります。

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