新伍のワガママ大百科

新伍のワガママ大百科の詳細

背景と放送時期

『新伍のワガママ大百科』は、1992年10月から1993年6月にかけてTBS系列で放送された雑学クイズ番組です。この番組は、金曜日に放送されていた『料理天国』の後番組としてスタートしました。放送は毎週土曜日の18:00から18:30まで、全体で約9ヶ月間続きました。この番組は、毎日放送（MBS）が製作し、初期は沢井プロダクションが担当し、後期からはMBS自社による制作に切り替わりました。

番組の構成

『新伍のワガママ大百科』は、毎回特定のテーマに基づいたクイズが出題されるスタイルで構成されています。出題されたクイズに正解すると、司会者である山城新伍を模した「新伍ちゃん人形」が贈られました。この人形は、一般的なクイズ番組とは異なり、アシスタントが運ぶのではなく、正解した解答者自身が取りに行く仕組みでした。この特異な取り扱いは、視聴者にとっても新鮮な体験だったことでしょう。

さらに、番組では書き問題とは別に、突然山城が解答者に口頭で質問する場面もあり、そこでも正解した場合には新伍ちゃん人形がもらえました。最も多くの新伍ちゃん人形を獲得した解答者には、特別なトップ賞が与えられたため、各解答者は一層熱くなって番組に挑んでいました。

出演者や制作面について

番組の進行役は山城新伍が務めており、彼の独特なキャラクターが番組の最大の魅力となっていました。また、渡辺夕子も司会のパートナーとして出演していました。解答者には、岡江久美子、トミーズ雅、上沼恵美子などが名を連ねており、さらに女性解答者としては久本雅美や山口美江、高田万由子などが参加しました。さらに、2代目桂ざこば、梅宮辰夫、地井武男、石原良純、中山秀征などのゲスト解答者も番組を盛り上げました。

番組のエンディングテーマには、久宝留理子の「Go!Go!everyday」やJIGGER'S SONの「大丈夫」などが使用され、視聴者に強い印象を与えました。

番組の評価と影響

放送当時、『新伍のワガママ大百科』はクイズ番組の枠を越えた新たな試みとして人気を集めました。しかし、制作陣や出演者間でのギャラ争いも報じられており、有名な司会者である岡江久美子とともに訴訟に発展する準備がされていたというエピソードもあります。このような背景もあって、番組はそれぞれの出演者のキャラクター性と特異な形式で多くの視聴者に愛されました。

『新伍のワガママ大百科』は、時代におけるクイズ番組の一つの形式を約9ヶ月にわたって示しつつ、その後のテレビ番組制作にも影響を与えた重要な存在であったと言えるでしょう。

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